2008年

PRESS RELEASE

2008年12月18日

コンテンツビジネス強化に向け、
エンタテインメント事業会社を融合・再編

JVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社(以下「当社」)は、現在全社で推進中の収益構造改革の一環として、エンタテインメント事業会社であるビクターエンタテインメント株式会社(以下「(VE)」)とJVCエンタテインメント株式会社(以下「(JE)」)の融合・再編によるヒットコンテンツ創出基盤の強化を目的にした、エンタテインメント事業の構造改革を実施します。
 これにより、当社の基幹事業の一つであるエンタテインメント事業において、ヒットコンテンツの創出に向け「コンテンツ制作」、「マネジメント」、「音楽出版等の権利ビジネス」、そして「ネットワーク・配信」という4つの機能をさらに強化して連携を深め、(VE)を核にしたコンテンツビジネスの多面的展開により、さらなる事業拡大と収益性向上を図ります。

【これまでの経緯と今回の目的】

当社は、音楽および音楽出版事業を中心とする(VE)で、アーティストの開発・育成、パッケージと配信の共生に向けた体制強化、出版事業会社との連携を推進してきました。一方、(JE)では音楽以外の事業拡大を目的に、アニメ・映像への投資拡大、マネジメント事業の強化、コンテンツとネットワークの連携等を展開することにより、両社各々の領域でビジネスリソースを蓄えてきました。
 しかし、お客様の嗜好の多様化、音楽や映像の楽しみ方や購入スタイルの変化、ネットやモバイル配信における技術革新、異業種の参入等、近年のエンタテインメント事業をとりまく環境の変化は予想以上のスピードで進んでおり、ビジネスの収益構造も大きく変化しています。
 当社は、このような環境変化に即応し、これまで(VE)と(JE)で推進してきた事業を(VE)に集結し、総合力を発揮しやすい体制に再編します。その中で、(JE)の各事業の位置付けと役割・責任の明確化、最適な体制でのスピーディーな事業推進、各事業に精通した人材の育成と交流を目的に、09年1月を以って(1)アニメ事業、(2)ネットワーク・配信事業、(3)アーティストマネジメント事業、(4)タレントマネジメント・キャスティング・広告代理事業の分社化と一部統合を行います。
 これらの取り組みにより、自社の経営リソースの最適化のみでなく、外部との積極的なアライアンスも視野に入れた柔軟な体制とし、グループトータルで多くのヒットコンテンツを創出し、コンテンツ毎の全方位ビジネス化を推進していきます。そして、新設するネットワーク・配信事業会社をグループのネットメディアの中核として発展させ、収益力の向上を図ります。
 また(JE)の間接部門を(VE)に一元化し、重複業務の解消による効率化等を進めることにより、今後のヒットコンテンツ創出に向けた体質強化に努めます。

今回の融合・再編の概要は以下の通りです。

  1. ビクターエンタテインメント株式会社

    エンタテインメント事業の中核会社として音楽事業を中心としたコンテンツビジネスを推進。

    【概要】

    ・代表者
    :加藤 裕一
    ・主な事業内容
    :音楽・映像ソフト等の企画・制作・販売
    ・資本金
    :63.1億円
    ・従業員数
    :約470名
    ・所在地
    :東京都港区北青山3-6-7 パラシオタワー

  2. 株式会社フライングドッグ((JE)の存続会社として社名変更)

    アニメ音楽・映像のヒットコンテンツを創出するプロデュース集団として、業界トップクラスのポジションを確立。

    【概要】

    ・代表者
    :佐々木 史朗
    ・主な事業内容
    :アニメ音楽・映像等の企画・制作
    ・資本金
    :4.8億円(予定)
    ・従業員数
    :約20名(予定)
    ・所在地
    :東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル9F

  3. JVCネットワークス株式会社(新設分割)

    (JE)のネットワーク・配信事業を分割し、(VE)の関連事業と融合することにより、グループのネットメディアの中核として拡大するとともに外部とのアライアンスを基にソリューション事業を展開。

    【概要】

    ・代表者
    :世古 干
    ・主な事業内容
    :ネットワーク・配信、セールスプロモーションツールの企画・制作・運営
    ・資本金
    :2.5億円(予定)
    ・従業員数
    :約50名(予定)
    ・設立日
    :09年1月5日
    ・所在地
    :東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル9F

  4. ビクター・ミュージックパブリッシング株式会社(吸収分割)

    (JE)のアーティストマネジメント事業を(VE)傘下の音楽著作権管理事業会社「ビクター・ミュージックパブリッシング(株)」と統合し、音楽制作・著作権管理・アーティストマネジメントの連携による音楽ヒットコンテンツ創出と新人開発を推進し、著作権利用開発、コンサート、マーチャンダイジング、権利ビジネス等の多面的展開を推進。

    【概要】

    ・代表者
    :三枝 照夫
    ・主な事業内容
    :音楽著作権管理、アーティストマネジメント
    ・資本金
    :3.5億円(予定)
    ・従業員数
    :約30名(予定)
    ・効力発生日
    :09年1月1日
    ・所在地
     
    :青山オフィス 東京都渋谷区神宮前5-52-2 青山オーバルビル7F
    六本木オフィス 東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル2F

  5. JVCエンタテインメント株式会社(新設分割)

    (JE)のタレントマネジメント(一部アーティストを含む)・キャスティング・広告代理事業を分割し、幅広いタレント・アーティストの開発とキャスティング、広告代理営業の強化。

    【概要】

    ・代表者
    :河原 達
    ・主な事業内容
    :タレントおよびアーティストマネジメント、キャスティング、広告代理
    ・資本金
    :1.0億円(予定)
    ・従業員数
    :約30名(予定)
    ・設立日
    :09年1月5日
    ・所在地
    :東京都港区六本木7-18-18 住友不動産六本木通ビル2F

本件に関するお問い合わせ

JVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社 企業戦略部 広報・IR担当
TEL: 045-444-5232 FAX: 045-444-5239
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