当社グループ子会社の日本ビクター株式会社（以下「ビクター」）は、本日、横浜市の歴史的建造物に認定されている「日本ビクター第一工場ファサード^*」（以下「ファサード」）の認定解除と解体について、横浜市へ申し入れましたので、お知らせいたします。

ビクター横浜工場内にあるファサードは、横浜市より平成11年度に横浜市認定歴史的建造物として認定をいただきましたが、ビクター横浜工場の売却にともない、現在の場所で保存することができない状況となりました。当社は、隣接する本社・横浜事業所（旧ビクター入江工場）への移設や復元を検討してまいりましたが、建造物が移設に耐えられない可能性や耐震補強工事の必要性から多大な費用負担となるなど難しい課題があり、ファサードの歴史的建造物認定解除に関する申出書を本日、横浜市へ提出するとともに、下記内容を申し入れました。

1. 歴史的建造物認定に際し、横浜市から保全補修費用として交付を受けた助成金、および維持管理費用として交付を受けた年間助成金を全額返還いたします。

2. ファサード解体に際し、将来的な復元を前提とした記録保存と一部部材の保管を行います。

当社では上記2をふまえ、ファサードを図面化したデータや3D映像、ビクターの社名表示板や入口の木製建具などの保存を行う予定です。

ビクターは1927年の創業以来、横浜の地で事業活動を行い、横浜市民の皆様方の暖かいご支援に支えられて今日まで事業を継続してまいりました。このたび、横浜工場は売却することになりましたが、隣接する本社・横浜事業所で、これからも横浜創業の企業であることを誇りに事業活動に邁進してまいります。

* 昭和5年に竣工したビクター第一工場の正面入口部分の建造物

日本ビクター第一工場ファサード