2012年

NEWS RELEASE

2012年2月15日

中国における「KENWOOD」商標権の侵害等に対する係争の終結について

当社は、中国の福建冠威グループ(以下、「冠威グループ」)の福建冠威通信技術有限公司(以下、「冠威通信社」)、福清冠華電子有限公司(以下、「冠華電子社」)を相手取り、福建省高級人民法院に提訴していた冠威通信社から冠華電子社への財産移転に対する無効訴訟において、冠威グループより損害賠償金を受領し、和解が成立しましたのでお知らせいたします。


当社は、2006年、冠威グループによる「KENWEI」ロゴが付された無線通信機、インターホンの販売が当社「KENWOOD」商標権、意匠権、著作権の侵害行為に該当するとして、複数の訴訟を提起し、その後、すべての訴訟において当社の勝訴判決が確定しました。

しかし、冠威グループは、当社勝訴確定後も、当社に対する権利侵害行為を停止せず、また、損害賠償金を支払うべき立場にある冠威通信社は、判決に基づく損害賠償金の支払いを実行せず、財産をグループ会社の冠華電子社へ移転したため、当社は損害賠償金の獲得も困難な状況に至りました。


そのため、2009年9月、冠威通信社から冠華電子社への財産移転無効を求める訴状を福建省福州市中級人民法院に提出し、その後、福建省高級人民法院へ上訴するに至りました。この訴訟において、2011年12月、福建省高級人民法院の調停のもと、当社は、下記記載の和解内容に合意し、2012年1月、冠威グループより一連の訴訟に対する損害賠償金を受領しました。

これにより、当社と冠威グループとの間で和解が成立し、2006年から始まった係争が終結いたしました。


<和解調停の要旨>

  1. 冠威グループは、「KENWEI」ロゴの使用等、JVCケンウッドに対するいかなる権利侵害行為も調停協議後30日以内に停止すること。
  2. 冠威グループは、JVCケンウッドに人民元130万元(日本円にして約1574万円)を賠償すること。

当社では、これまでも当社知的財産権の侵害に対しては、摘発や訴訟などを通じ、厳正なる姿勢で臨んできましたが、今後も消費者の保護と当社グループの権益を守ることを基本姿勢に、より一層強力に知的財産権などの侵害排除に向けた取り組みをグローバルに推進してまいります。


* 1元=12.11円で換算

本件に関するお問い合わせ

【報道関係窓口】
株式会社JVCケンウッド 経営戦略部 戦略企画統括部 広報・IR担当
TEL:045-444-5232

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