当社グループが持つ圧縮音源の高音質化技術「net K2（ネットケーツー）」技術が、株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ（以下「TBSラジオ」）が運営する有料コンテンツのポータルサイト「らじこん」および、TBSテレビ、TBSラジオが運営するライブの音源を即日販売するサービス「BLITZ T2D（ブリッツ・ティーツーディー）」に正式採用されましたのでお知らせします。

「net K2」技術は、ビクタースタジオなどのレコーディングスタジオやマスタリングスタジオで採用されている独自の高音質化技術「K2テクノロジー」をベースとしたもので、当社と当社グループのソフトエンタテインメント事業会社であるビクターエンタテインメント株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：斉藤 正明）が共同で開発した圧縮音声向けの音質向上技術です。

当社はより音源に忠実な音質をお届けするために、「デジタル信号の高品位化伝送技術」と「高音質化情報処理技術」からなる、独自のデジタル音声高音質化技術「K2テクノロジー」に取り組んでまいりました。

その「K2テクノロジー」の中でも、圧縮音源の高音質化技術となる「net K2」技術には、コンテンツ配信事業者側がオリジナル音源の圧縮時に高音質化処理を行う「net K2プリ処理」技術と、圧縮音楽の再生時にユーザーが所有する機器側で高音質化処理を行う「net K2ポスト処理」技術の二つがあり、このたびTBSラジオが運営する有料コンテンツのポータルサイト「らじこん」および「BLITZ T2D」に正式採用されたのは、オリジナル音源の圧縮時に高音質化処理を行う「net K2プリ処理」技術です。

これは、圧縮音源生成時に生じるコンテンツの音質劣化に対処すべく、圧縮時に失われてしまう音楽情報をあらかじめ生成しオリジナル音源に付加するもので、よりオリジナル音源に近い音質での高品位配信を実現します。

今回、当社およびビクターエンタテインメント株式会社が持つ独自の高音質化技術とTBSラジオの音作りのノウハウを組み合わせることで、これまで圧縮音源のフォーマット制約上、伝えきる事が困難であったオリジナルコンテンツの感動をより高いレベルでユーザーにお届けすることが可能となります。

ビクターエンタテインメント株式会社ではこの「net K2プリ処理」技術を用いた高音質音楽配信をすでに2005年10月より行なっており、その後、他の複数事業社にも採用されております。また、「net K2ポスト処理」技術に関しても、弊社オーディオ商品をはじめau携帯電話機への搭載など、「net K2」技術を通し、音楽の本質的魅力の訴求と新たな音楽ファンの掘り起こしを行なってまいりました。

当社は企業ビジョンに掲げた「感動と安心」を創るメーカーとして、またソフトエンタテインメント事業を扱う企業として「net K2」技術を自社だけの独占使用でなく業界各社へ広くライセンス供与することで、これからも音楽文化の発展に寄与すべく取り組んでいきます。

圧縮音源の高音質化技術「net K2（ネットケーツー）」技術概要

「net K2プリ処理」技術

「net K2ポスト処理」技術

有料音声配信ポータルサイト「らじこん」サービス概要について

http://www.radi-con.com/

株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズが運営する有料コンテンツのポータルサイトです。全国のラジオ局やコンテンツプロバイダが制作しインターネットで配信している魅力あふれる有料音声コンテンツをアグリゲートしたポータルサイトで、ジャンル分けや制作社別の検索機能を備えており、厳選したコンテンツを本サイトから探せ、聴くことができます。

日本初の常設型ライブ音源即売システム「BLITZ×T2D」について

http://totte.tv/

赤坂BLITZにレコーディング機材を常設。TBSラジオの音声収録スタッフがライブレコーディングを行います。終演後にライブに来ている観客の皆様に「T2D LIVECARD」を販売し、最短1時間でダウンロードが可能。ライブの感動をその日のうちにお持ち帰りいただけます。ダウンロードの方法はシンプルで簡単。カードに記載された専用サイトにアクセスし、カードに書かれたシリアル番号を入力し、ダウンロードするだけです。

• ＜有料音声配信ポータルサイト「らじこん」＞
  
• ＜常設型ライブ音源即売システム「BLITZ×T2D」＞
  

株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズについて

株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズは、関東広域圏を放送対象地域としてAMラジオ放送を行う放送事業者。略称はTBS R&C、通称はTBSラジオ。ラジオネットワーク、Japan Radio Network（JRN）のキー局。年に6回実施されている聴取率調査において、2001年（平成13年）8月調査分以来2012年（平成23年）4月に至るまで、首都圏におけるラジオ聴取率では63期連続でトップを誇る、「首都圏で一番聴かれているラジオ局」。「Podcast」や「らじこん」などの配信を通じて新たなラジオ・音声の楽しみ方の提案を推進中。