2014年

NEWS RELEASE

2014年5月21日

「人とくるまのテクノロジー展」ZMPブースに
当社製車載用フルHDカメラおよびマルチビューカメラを展示

【ZMPブースへの展示のイメージ】


株式会社JVCケンウッドは、5月21日(水)から23日(金)までパシフィコ横浜(神奈川県横浜市)で開催される「人とくるまのテクノロジー展」に出展する株式会社ZMP(以下、ZMP)のブースにおいて、現在開発中の車載用フルHDカメラと5月12日(月)に広報発表したマルチビューカメラ「CMOS-320」を展示します。


1.ZMPとの取り組みについて

ZMPは、ロボット技術をベースにしたテレマティクスと自動運転のリーディングカンパニーとして次世代モビリティ開発用プラットフォームなどの事業を展開しています。

当社との関係は、2006年にZMPが発売したミュージックロボットへの音質技術の提供に始まり、ここ数年では当社が開発したヘッドアップディスプレイ第一世代機の販売や、共同で合弁会社(株式会社カートモ)を設立するなど、自動車のテレマティクス技術の開発を共同で進めてきました。


また、昨年12月にはZMPへ出資を行い、当社の中・長期的発展を担う「革新的先進運転システム(i-ADAS:innovative Advanced Driver Assistance System)」の事業領域での取り組みが先行するZMPと連携することで、今後成長が予想されるテレマティクス分野での事業開発を本格的に推進するとともに、当社を支える基幹収益事業の開発を目指しています。

その一環として、ZMPが「人とくるまのテクノロジー展」に出展するにあたり、自動運転車輛向けの各種カメラを展示することとなりました。


2.ZMPブースに展示する車載用フルHDカメラ、マルチビューカメラ「CMOS-320」について

当社は、本年1月に米国・ラスベガスで開催された世界最大級のエレクトロニクス・ショー「2014 International CES」に出展し、開発中の車載用フルHDカメラを高精細ディスプレイと組み合わせた「ハイビジョン電子ミラー」として参考出品しましたが、このたびのZMPブースでの展示においては、自動運転車輛向けの高画質センシング※1カメラとして参考出品します。

※1:センサーを用いて、道路や周辺の歩行者や車両を検出する技術


この車載用フルHDカメラは、車載向け200万画素CMOSセンサーを搭載しており、標準レンズとの組み合わせでは遠方の車両や歩行者の早期検知を実現、広角レンズとの組み合わせでは広範囲を高精度にセンシングすることが可能です。



歩行者検知デモのイメージ


また、このカメラは、太陽光や、対向車および後続車のヘッドライトによるカメラ画像の白飛びなどに対して効果的なハイダイナミックレンジ(HDR)機能を搭載しており、さまざまな環境でのセンシング精度の向上を実現しています。通常、主要な被写体が適正露出となるようシャッタースピードが自動的に調整されるため、太陽のように非常に明るいものは真っ白(白飛び)に、非常に暗い部分は真っ黒(黒つぶれ)になり、被写体の細部が分からなくなります。このような状況においても、HDR機能は、異なるシャッタースピードで撮影した2つの画像データを合成し、白飛びや黒つぶれの少ない画像を作り出すことが可能です。

今回の展示では、歩行者検知およびHDR効果のデモ映像をご覧いただきます。



ハイダイナミックレンジ(HDR)オフ


ハイダイナミックレンジ(HDR)オン



マルチビューカメラ「CMOS-320」は、高画質CMOSセンサー(1/3.6型カラーCMOS素子)と高感度レンズとの組合せにより業界最高水準の最低被写体照度0.9ルクスを実現し、夜間の視認性が非常に優れています。さらに、水平画角195°のスーパーワイドビューにより広範囲の周辺監視が可能となっており、自動運転技術開発において、各種センサーの検知結果の評価をカメラ画像と組み合わせることで検知精度の向上に役立ちます。今回の展示では、自動運転車輛に搭載し、カメラの映像のデモを実施します。


3.当社における「革新的先進運転システム(i-ADAS)」の今後の取り組み

当社は、カーエレクトロニクス市場における急速な競争環境の変化に対応するため、2013年7月に「革新的先進運転システム(i-ADAS)事業化タスクフォース」を立ち上げ、車載用カメラや高精細ヘッドアップディスプレイ、電子メーター、電子ミラーといったカーオプトロニクス※2機器の開発に注力しています。

カーオプトロニクス機器の開発に必要となるカーエレクトロニクスや音響、映像・光学、センシングなど各種コア技術をグループ内で保有する専業メーカーは限られており、当社はこのメリットを存分に発揮して、カーオプトロニクス機器のさらなる開発促進によって早期に事業化を図ります。

※2:車載用機器にオプトエレクトロニクス技術を用いた当社独自の名称。(日本、米国他に商標出願中)

4.「人とくるまのテクノロジー展」の概要

名称 自動車技術展:人とくるまのテクノロジー展 2014
主催 公益社団法人自動車技術会
会期 2014年5月21日(水)~23日(金)
開催時間 5月21日(水)、22日(木)午前10時~午後6時
5月23日(金)午前10時~午後5時
会場 パシフィコ横浜 展示ホール(ZMPブース:No.84)
開催規模 488社1076小間(2014年4月18日現在)
来場者数 70,000人(予定)
入場料 無料

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【報道関係窓口】
株式会社JVCケンウッド 企業戦略部 広報・IR部
TEL:045-444-5232 FAX: 045-444-5239

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