2015年

NEWS RELEASE

2015年4月10日

英国の業務用カメラシステム事業会社Bradley社との協業による
次世代リモートカメラシステムの共同開発について

株式会社JVCケンウッドは、クリエーション(ビデオカメラ)事業の拡大に向けて、放送局の制作スタジオ向けリモートカメラシステム*や競技・イベント等で使用されるケーブル可動式リモートカメラシステムなどを手掛ける英国David Bradley Engineering Ltd.(以下、「Bradley社」)との協業により、次世代の4K対応リモートカメラシステムを共同開発しましたので、お知らせいたします。なお当社はBradley社より発売される本商品を、4月13日より米国ラスベガスで開催される、世界最大の放送機器展「NAB 2015」(主催:National Association of Broadcasters)に参考出品いたします。

※リモートカメラシステム:1台または複数台のカメラを、遠隔制御によりパン(カメラのレンズの向きを左右に動かすこと)・チルト(上下に動かすこと)・ズーム(望遠にしたり広角にしたりすること)を自由に変更しながら撮影するための映像制作システム

1.協業の内容

当社はこの度、次世代の映像制作分野に向けて、4K対応Super 35 mmイメージセンサーを搭載したPTZ(パン、チルト、ズーム)が可能なリモートカメラシステムを、Bradley社、2012年8月に当社が子会社化した米国のCMOSイメージセンサー設計・開発会社であるAltaSens, Inc.(以下、「AltaSens社」)との協業により、共同開発いたしました。

Bradley社より発売される本商品は、4K(3,840×2,160)/60p映像信号の長距離伝送を光ファイバーケーブル1本で実現し、優れた設置/運用性を有するとともに、高い駆動レスポンスを備え、さまざまな制作用途に対応します。

2.今後の展開

当社では市場縮小が続く民生事業から今後の成長が期待されるカーエレクトロニクス事業や業務用(B to B)事業へ事業シフトを進めています。その中で、クリエーション(ビデオカメラ)事業においては、AltaSens社製4K対応Super 35 mmイメージセンサーを使ったカメラレコーダーや、放送局などのスタジオカメラシステムによるソリューションビジネスなど、さらなる映像制作分野への展開が重要であると考えています。

今後当社はリモートカメラシステムのノウハウを有しているBradley社との連携により、映像制作の分野で求められる高画質化による豊かな映像表現に加えて、ロボティクスを使った今までにない臨場感やリアリティのある映像表現を実現する次世代ソリューションの提供を目指し、Bradley社とより連携を強化するための資本提携も視野に入れ、協業を推進してまいります。

3.Bradley社の概要

Bradley社は英国に本拠地を置き、放送局の制作スタジオなどで使われるリモートカメラシステムや競技・イベント等で利用するケーブル可動式リモートカメラシステムなどを手掛ける企業です。この分野において高い技術力と長年培ったノウハウを持ち、求められる使用環境に合わせたカスタマイズや、他社製周辺機器とのインテグレーションを実現する事で、顧客の要求に合った最適なシステムを提供しています。

会社名: David Bradley Engineering Ltd.
設立: 2003年
代表者: David Bradley, CEO
所在地: Units 14-20, Setley Ridge Vineyard, Lymington Road, BROCKENHURST, SO42 7UF

本件に関するお問い合わせ

【報道関係窓口】
株式会社JVCケンウッド コーポレート・コミュニケーション部 広報・IR部
TEL : 045-444-5232 FAX: 045-444-5239 E-mail: prir@jvckenwood.com
〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地