2018年

NEWS RELEASE

2018年3月1日

OR映像システムソリューションを手掛ける
独Rein Medical社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

※Operating Room(手術室)の略。

 株式会社JVCケンウッドは、主にOR映像システムソリューションの開発・販売・施工を手掛けるドイツのRein Medical GmbH(以下、Rein Medical社)が発行する全株式を取得し、同社を完全子会社とすることを決定いたしましたので、お知らせいたします。

1.株式取得の理由

 当社は、2013年に東京特殊電線株式会社から、東特長岡株式会社(現在の株式会社JVCケンウッド長岡)の異動を伴う医用画像表示機器等の情報機器事業を承継することで、ヘルスケア事業へ本格的に参入しました。

 また、当社独自の注視点検出技術を活用した社会性発達評価の早期実施を支援する視線計測装置“Gazefinder”や、光ディスク技術を応用したがん患者の血液中エクソソーム※測定法など、先進的で画期的な検査・診断システムの創出を図り、当社の強みを生かしたソリューションの提供で事業成長を目指しています。

※多くの種類の細胞から分泌される約50~100nm小胞顆粒であり、血液や唾液、尿などの体液中に存在。

 このたび当社は、ヘルスケア事業におけるソリューションビジネスの拡大を図るため、主にOR映像システムソリューションの開発・販売・施工を手掛け、500室を超える納入実績を持つドイツのRein Medical社が発行する全株式を取得し、同社を完全子会社とすることといたしました。

 OR映像システムソリューションは、さまざまな先端医療機器やデータシステムを駆使する手術室現場において、オペレーションをスムーズに、かつ清潔・安全に行う環境を整えることができるため、今後ますます高度化する医療ニーズへのソリューションとして大きな貢献と需要拡大が期待されています。

Rein Medical社が手掛ける先進のOR映像システムソリューション

 Rein Medical社は、OR映像システムソリューションにおいて欧州や中近東、中国などで納入実績を有しており、システムソフトウェアの構築からシステム設計、設置・施工、メンテナンスまで手掛けることができる数少ないソリューションプロバイダーです。Rein Medical社のシステムを当社が長年培ってきた映像技術を生かしたカメラソリューション、映像記録・再生機器、高品位フルHD-IP伝送システムにより強化・進化させることで、医療機関が求めるさまざまな映像・情報ネットワークソリューションの提供が可能となります。

 昨年11月8日に広報発表しましたとおり、当社はRein Medical社との協業により、OR映像システムソリューションの日本および北米市場での展開を図っておりますが、同社を完全子会社とすることで、両社の技術・ノウハウと施工サービスネットワークを完全に一体化させ、より高付加価値かつ先進のシステム提案が可能になると判断し、このたびの株式取得の決定にいたりました。

 今後は、当社グループの業務用システム事業の中核を担い、医療分野での納入実績も豊富な株式会社JVCケンウッド・公共産業システムとも連携しながら、システム提案・設計から製造・施工、メンテナンスまで手掛けるソリューションプロバイダーとして、今後の拡大が予想されるOR映像システム事業におけるリーディングカンパニーとなることを目指します。

 また当社は、このような医療、ヘルスケア分野におけるソリューション提供など、事業活動を通じた社会課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

2.Rein Medical社の概要

社名
Rein Medical GmbH
所在地
ドイツ メンヒェングラートバッハ(デュッセルドルフ行政管区)
代表者
CEO Stephan Rein
設立
1994年1月
事業内容
OR映像システムソリューションの開発・販売・施工

3.今後の見通し

 当社は、平成30年4月を目処にRein Medical社の全株式を取得する予定ですが、本件に伴う当社の今期業績への影響は軽微であると見込んでいます。

本件に関するお問い合わせ

【報道関係窓口】
株式会社JVCケンウッド 企業コミュニケーション部 広報・IRグループ
TEL: 045-444-5232 〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地