ヘルスケア製品・サービスによる価値創出

JVCケンウッドグループは、独自の画像および映像処理技術や光ディスク技術を生かし、ヘルスケア分野における製品の開発を行っています。読影効率の高い医用画像表示モニターや、超早期診断の実現が期待される微粒子(エクソソーム)の計測器の開発を通じて、1人でも多くの人へ適切な医療サービスが届けられるよう、医療現場を支援しています。ヘルスケア事業は超高齢社会への対応としても期待される分野であり、現場のニーズに合わせた製品開発と市場投入を進めていきます。


高精細医用画像表示モニターの市場投入

JVCケンウッドは、2017年に、21.3型カラー液晶モニターの新シリーズとして「i3シリーズ」2機種CL-S200(200万画素)、CL-S300(300万画素)を発売、2019年6月には、500万画素の21.3型カラー液晶モデル「CL-S500」と21.3型モノクロ液晶モデルの「MS-S500」2機種を追加リリースいたしました。

 

「CL-S500」は、モノクロ画像の忠実な再現と、超音波/内視鏡/病理等の色情報を含むさまざまな医用画像を用いた複合診断(マルチモダリティ)読影環境の構築を両立した医用モニターです。特に当社独自の「ダイナミックガンマ機能」は、画面内に混在するモノクロ画像とカラー画像をピクセル単位で自動的に判別し、それぞれの画像を最適な階調でリアルタイムに表示することができ、カラー画像での視認性向上による読影プロセスの効率化に貢献します。

※ 特許第6277984号

 

「MS-S500」は、液晶パネルの高輝度化によりキャリブレーション輝度 1,000cd/m2に対応、さらに2000:1の高コントラスト化により、識別できるグレースケール階調が拡大、視覚コントラスト分解能が従来機種と比較し大幅に向上しました。(当社比)これにより、石灰化の見え/腫瘤の見え/構築の見えが改善し、さらに乳腺濃度が高い画像において病変部の奥行き感が向上し、読影効率の改善に貢献します。

 

今後もi3シリーズのラインアップを拡充し、読影に関わる全ての方に最適な読影環境を提供できるよう、取り組んでいきます。




マンモグラフィ/トモシンセシス画像表示モニター「CL-S500」/「MS-S500」

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i3シリーズ

ダイナミックガンマ機能イメージ





疾患の超早期診断をサポートする「ExoCounter」

世界的に進む高齢化や医療費負担増への対応として、予防医学を発展させた未病期診断、さらには無病期における細胞・分子レベルの検査による超早期診断の重要性が高まっています。

「ExoCounter(エクソカウンター)」は光ディスクとナノビーズ※3の技術を融合させ、体液中の抗原特異的なエクソソームを1つずつ検出、計測することを可能にしたエクソソーム計測システムです。エクソソームは多くの種類の細胞から分泌される約50~100nmの小胞顆粒であり、血液、唾液、尿等の体液中に存在しています。エクソソームにはタンパク質、mRNA※1、マイクロRNA※2等種々の物質が内包されており、それらががん等さまざまな疾患のバイオマーカーになると近年期待されており、「ExoCounter(エクソカウンター)」は身体的に負担の少ない血液を用いたがんの早期発見等に貢献します。

 

「ExoCounter(エクソカウンター)」は、JVCケンウッドが2016年から、シスメックス株式会社とともに共同開発を行っているシステムで、さまざまな研究機関と共に疾患の診断や治療の質向上を目指した研究開発を行っています。慶應義塾大学医学部・東京医科大学等との共同研究においては、乳がん患者と卵巣がん患者の血清中に、がん特異的なエクソソームが統計的に有意に多いことを初めて明らかにしました( 2018年7月19日付ニュースリリースを参照)。この研究成果は、エクソソームを指標とした新たながん診断や治療法の開発、がん研究の発展につながることが期待されます。

2019年からは、エクソソームを用いた妊娠高血圧腎症の発症予測システムの確立を目指して、英国オックスフォード大学およびシスメックス株式会社の海外現地法人Sysmex R&D Center Europe GmbHとの共同研究も開始しています( 2019年6月18日付ニュースリリースを参照)。

JVCケンウッドは、これらの研究成果を基に、疾患の超早期診断や患者一人一人に適した治療の実現という社会のニーズに応えられる製品を提供すべく開発を進めていきます。

 

※1 mRNA:mRNA(messenger RNA)は、DNA配列情報からタンパク質合成の遺伝情報を写し取って伝えるRNAである。

※2 マイクロRNA:マイクロRNA(miRNA)は20塩基程度の長さの1本鎖RNA分子であり、生命現象の微調整役として多くの遺伝子やタンパク質の発現制御に関わっている。近年、エクソソームに内包されているmiRNAは、血液中の酵素による分解を免れるため安定であり、さまざまな疾患の病態や進行度合いによって量や種類が大きく変化するため、疾患の診断に有用であることから注目を集めている。

※3 ナノビーズ:大きさがナノメートル(nm、100万分の1ミリメートル)オーダーのビーズであり、本技術で使用するものは直径200nm程度である。ビーズの表面にはエクソソーム上の物質に結合する抗体が固相化されており、これにより目的とするエクソソームを特異的に検出することを可能としている。


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「ExoCounter」


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アッセイキット


詳細は下記リンク先をご覧ください。

 

「ExoCounter」