外部ステークホルダーとの協働

基本的な考え方

JVCケンウッドグループは、「お客さま」「お取引先」「株主・投資家」「従業員」「地域社会」「外部のビジネスパートナー(行政、NGO、他企業等)」それぞれのステークホルダーとのエンゲージメントにより、信頼関係構築に取り組むことを事業活動において重要視しています。特に大学や行政、ビジネスパートナーといった外部ステークホルダーとの連携は、自社の強みを生かしながらより広く社会へインパクトを与える事業を生み出すことを可能にするため、今後一層注力すべきであると認識しています。


外部のビジネスパートナーと連携した取り組み

認知症患者向けの五感刺激デバイスの開発

JVCケンウッドは、2018年から武田薬品工業株式会社と共に、認知症の非薬物療法に特化した研究開発型ベンチャー企業である株式会社Aikomiへ共同出資を行っています。Aikomiは、認知症の方とのつながりやコミュニケーションを促進する、個別にカスタマイズされた非薬物療法の提供を通じ、認知症の介護においてアンメットメディカルニーズ※1の高い行動・心理症状の改善を目指しています。非薬物療法を効果的に行うためには、①ケアに関わる3者(本人、家族、介護者)が互いに良いコミュニケーションをとりながら取り組むこと、②ひとりひとりの状況に合わせて、視覚・聴覚・触覚などさまざまな感覚を刺激することの2点が重要とされています。

JVCケンウッドは、Aikomi が開発するIoTとAIを用いて個々人に合わせた五感刺激と行動モニタリングを提供する技術プラットフォームにおいて、認知症の方との接点となるデバイス開発を担当しています。JVCケンウッドが長年にわたって培ってきた映像や音響、通信の分野における強みやハイレゾ音源※2等のコンテンツを本プロジェクトに提供し、五感刺激を実現するあらゆるデバイスの開発に取り組んでいます。

 

超高齢化が進む日本において、認知症は取り組むべき喫緊の社会課題です。Aikomiのソリューションは2019年より順次施設に導入予定ですが、今後も非薬物介入による認知症患者向けサービスの構築が社会課題に寄与する事業の一つとして発展していくよう、引き続き積極的に取り組んでいきます。

※1 アンメットメディカルニーズ:いまだに治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズ。

※2 ハイレゾ音源:従来のCDに比べ、情報量が約3.3倍以上の細やかな音を楽しむことができる、高い解像度の音楽。



「JVCケンウッド アクセラレーター2019」を実施

株式会社JVCケンウッドは、国内最大級のスタートアップコミュニティを運営するCreww株式会社との協業により、当社グループの経営資源を活用したオープンイノベーションの一環として、スタートアップ企業と新規事業創出を目指す「JVCケンウッド アクセラレーター2019」を実施しています。本プログラムは、当社グループがグローバルに展開するブランドや技術立脚型企業として保有する特許など約1万1千件の知的財産、販路といった経営資源等を最大限に活用することで、スタートアップ企業と共に新規事業の創出を図るものです。



「産官学連携による社会実装プロジェクト」の推進

JVCケンウッドでは、産官学連携による社会実装プロジェクトとして、外部ステークホルダーと連携したさまざまな取り組みを進めており、2019年度も新規プロジェクト立ち上げに向け、実施計画書の作成等を進めていく予定です。


モータースポーツへの参画

JVCケンウッドグループの事業領域の要となる音響、映像、そして無線通信技術を磨き続けるため、1983年からモータースポーツへ参画しています。モータースポーツの頂点に参戦する名門McLaren F1チームのオフィシャルサプライヤーとしては、専用無線システムの供給を28年間にわたって行っています。近年では、世界最高峰の二輪車レースであるMotoGPTMにおいて、JVCケンウッドのデジタル無線システムを約400人の運営スタッフへ提供しており、当社製品への高い信頼性を訴求しています。

このようなモータースポーツへの挑戦を通じて磨いた技術やパートナーの皆さまと感動を分かち合える喜びを、JVCケンウッドグループは展開する全ての事業、製品・サービスへつなげています。

詳細は下記リンク先をご覧ください。

MotoGPTMにおけるデジタル無線システムの提供


Elite SUPER GTシリーズにおけるオンボードカメラの提供


東京藝術大学COI活動の牽引

文部科学省と科学技術振興機構が2013年度から開始した「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」は、基礎研究から実用化までを産学連携により実施するプロジェクトです。潜在的なニーズを突き止め、10年後の社会を見据えて研究開発課題を特定し、既存の分野や組織の壁にとらわれず革新的な研究開発を推進します。

本プロジェクトは、企業や大学単独では実現できない革新的なイノベーションを産学連携で実現するとともに、同イノベーションを創出するプラットフォームを日本に整備することを目的としています。COI STREAMの3つのビジョンのうち、特にビジョン2「豊かな生活環境の構築(繁栄し、尊敬される国へ)」の達成に資するものとして、物質的な豊かさに加え、心の豊かさが溢れる社会の構築を目指しています。そのためには、芸術と科学技術の異分野融合、教育・医療・福祉産業との連携が必要不可欠であり、JVCケンウッドはプロジェクトリーダーとしてCOI活動を牽引するとともに、東京藝術大学・球形ホールの開発をはじめ、クローン文化財楽曲の開発等に取り組んでおります。10年後の社会をより良いものとするために、JVCケンウッドの知見や経験を他者との協働の中で生かすことで、持続可能な社会の構築へ大きく貢献していきます。

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東京藝術大学・球形ホール


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クローン文化財楽曲


詳細は下記リンク先をご覧ください。

東京藝術大学 COI