2012年

NEWS RELEASE

2012年6月14日

当社製エリアワンセグ放送送信機が技術基準適合証明を取得
~業界初、最大送信出力1mWで全チャンネルの送信に対応~

※最大送信出力1mWのエリアワンセグ送信機として。6月14日現在(当社調べ)

当社が開発を進めているエリアワンセグ放送送信機が、技術基準適合証明を取得しましたのでお知らせします。最大送信出力1mWで全チャンネルに対応する送信機として業界初の取得となります。


エリアワンセグ放送は、地上デジタル放送の空きチャンネル帯域(ホワイトスペース)を利用して、半径数百メートル程度の特定エリアに向けて行うワンセグ放送で、自治体や商業施設などの新しい情報配信メディアとして注目を集めています。受信機として全国に1億台以上普及しているワンセグ対応携帯電話機を利用できることから、エリアワンセグ放送サービスによる新しい市場の広がりが期待されています。


技術基準適合証明とは、特定無線設備(送信機)が電波法令の技術基準に適合していることを証明するものです。技術基準適合証明を取得した当社製エリアワンセグ放送送信機であれば、機器の設定や運営時に無線従事者でなくても運用が可能となります。また、無線局免許状取得にあたり開局場所での登録点検が不要となることから、開局手続きを大幅に簡素化することができます。


当社は、昨年6月の金沢百万石まつりや本年2月の川崎国際環境技術展などにおいて、エリアワンセグ放送の実証実験を実施し、システム運用のノウハウを蓄積すると同時に放送規格の策定に貢献してきました。

これらの経験を基に、本年4月に新たに制度化された新規格にいち早く適合する送信システムを提供することで、文教市場や防災システム、地域情報配信、各種イベントでの活用など新たなビジネスを提案してまいります。


【エリアワンセグ放送システムのイメージ図】


技術基準適合証明の概要

1.エリアワンセグ放送の全てのチャンネルに対応

物理チャンネル13~52chの全チャンネルを対象として取得


2.幅広い送信電力に対応

0.77µW~1mWの5種類の送信電力にて取得


3.SFN(Single Frequency Network)機能対応

エリアワンセグ放送では、複数の送信機で広範囲な放送エリアをカバーする使用方法が想定されています。当社の送信機は複数台を同期接続するSFN機能を搭載しており、簡単に放送エリアの拡大が可能です。


本件に関するお問い合わせ

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株式会社JVCケンウッド 経営戦略部 戦略企画統括部 広報・IR担当
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