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DXビジネス事業について

当社グループが培ってきた技術資産に加え、オープンイノベーションの活用により、AIやIoTといった最新のデジタル技術やビックデータを駆使することで、お客さまに新たな価値・サービスを提供します。



JVCケンウッド 4つの柱

DXビジネス事業部は”第4の柱”

 「2020年ビジョン」に掲げる「顧客価値創造企業への変革」を実現するため、JVCケンウッドの既存3分野で培った多様な技術・知見等を生かした顧客課題・社会課題を解決するソリューションの創造により“第4の柱”となることを目指します。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会の ニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」 

※引用:「『DX推進指標』とそのガイダンス」(経済産業省)


JVCケンウッドにおけるDXビジネス事業部とは

 DXビジネス事業部は、AIやIoTといった最新の デジタル技術やIT技術を駆使することで、 お客さまの事業運営やコスト削減、効率化等に 寄与する製品・サービスの提案にとどまらず、 お客さまに寄り添って共に課題を解決する、 という価値提供を目指しています。

2016年:
経営企画部の一つのチームとして4名で発足
2017年:
CTO傘下でソリューション開発部として独立した組織に
2018年:
2017年までのリード案件の開発に着手 本格的な売上開始
2019年:
DXビジネス事業部発足。
本格的な事業部として活動開始。
陣容は130名規模へ

JVCケンウッドにおけるDXビジネス事業部とは


被保険者様のメリット/保険会社様のメリット

運転手安全支援システム

ドライバー様のメリット/ライドシェア会社様のメリット

DXを支えるテクノロジーと共創

■通信型ドライブレコーダーを活用したテレマティクス保険サービス

 三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保が2019年1月以降始期契約から販売を開始する新自動車保険に採用されたドライブレコーダーは、当社ならではの映像・光学技術が活かされています。市販市場で高い評価をいただいている業界最高レベルの高画質を実現するとともに、LTE回線(4G)による通信機能を搭載。事故などの強い衝撃を検知した際、位置情報や衝撃検知時の映像を自動的にコールセンターへ送信でき、迅速かつ的確な初期対応に貢献します。
 前方衝突警告や車線逸脱警告といった運転支援機能も搭載しており、ドライバーの安全運転をサポートします。
 

■運転手安全支援システム

現在の配車サービス市場は、東南アジアや中国など世界規模で拡大傾向にあります。その中でもGrab社は東南アジア地域において圧倒的なシェアを獲得しており、個人間のライドシェアやタクシーの配車サービスだけでなく、食料品などの宅配デリバリーや金融サービスなど幅広い事業を展開する一方で、事業拡大に伴って、同社の配車サービスに登録しているドライバーの安全確保が課題となっていました。
このたび商用化するドライバー向けセキュリティサービスは、2カメラを採用したドライブレコーダーを核としており、車内外の映像を高画質で録画できます。また、通信機能を搭載することで、緊急時に使用するボタンを押すと車内外の映像や位置情報などの各種データをコールセンターへ自動送信が可能となり、緊急時の迅速なサポートを実現するだけでなく、犯罪の発生を未然に抑制し、ドライバーの安全確保への貢献が期待されます。
 当社とGrab社は、ドライバー向けセキュリティサービスの商用化に向けて、インドネシアのジャカルタとメダン、パレンバンの3都市で合計400台の同社契約車両による実証実験を行いましたが、その結果を受けた次のステップとして、ジャカルタでの商用化を開始し、メダン、パレンバン、スラバヤなど他の都市へ順次拡大する予定です。


「車×サービス」の新たな取り組み

■テレマティクスサービス向け通信型ドライブレコーダー

IoT・AIベースのテレマティクスサービス開発を短期間で可能とするデバイスとして、新たな通信型ドライブレコーダーを開発しました。
本デバイスは、高機能ドライブレコーダーとしての利用に留まらず、IoT・AIデバイスとしての活用にもフォーカスしたテレマティクスサービス向け通信型ドライブレコーダーです。汎用OSの採用で独自アプリケーションの組み込みを可能とし、運転支援機能やドライバーモニタリングなど検証済みのアプリケーションもオプションとして提供できます。また、別売のソフトウェアデベロップメントキット(SDK)により、フリートマネージメントシステムをはじめ、さまざまなシステムとのデータ連携も容易に実現できます。LTEの他、WiFi/Bluetooth通信に対応するとともに、USB端子も搭載し、スマートフォンなど他デバイスとの接続もサポートしています。

■パートナー企業&地方自治体と共同で各種の実証実験を開始

 あいおいニッセイ同和損保、JVCケンウッドおよび豊田市は、運転に必要な認知機能の気付きとなる兆候(認知状況・運転行動)の把握に向けて、ドライバーの身体・認知機能に関わる実証実験を行います。
具体的には、ドライバーの方に被験者となっていただき、ドライブレコーダーおよび視線計測装置「Gazefinder(ゲイズファインダー)」により、視線データ等の生体情報および自動車を運転中の運転挙動に関するデータを収集し、身体・認知機能低下に関わる兆候の分析を2020年2月から豊田市内で開始しました。

 三和交通株式会社とタクシー配車システムの開発・導入に向けた業務協働に関する覚書を締結し、クラウドを活用した配車システムやカーナビゲーションシステム、配車情報を表示する車載システムなどをトータルで提供する次世代IoT配車システム「CABmee」の開発・導入を進めています。一方、あいおいニッセイ同和損保とは、同社の自動車保険フリート契約者向けテレマティクスサービスへの当社製通信型ドライブレコーダーの供給を皮切りに、テレマティクス保険サービスにおける協業を進めてきました。あいおいニッセイ同和損保、三和交通および埼玉県入間郡三芳町とともに、MaaS※推進への 取り組みとして、同町の公共交通の利便性向上を目的とした実証実験を2021年1月から開始します。

※Mobility as a service の略。ICT を活用して交通をクラウド化し、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を 1つのサービスとしてとらえ、シームレスにつなぐ新たな「移動」の概念


通信型ドライブレコーダーのシステム構成イメージ

通信型ドライブレコーダーのシステム構成イメージ


三芳町実証実験の概要

三芳町実証実験の概要



エッジAIカメラ概要

エッジAIカメラ概要


浴室あんしん安全システム

浴室あんしん安全システム

「空間×サービス」の新たな取り組み

■エッジAIカメラ

 エッジAIカメラとは、サーバーやクラウド側で映像・画像のAI処理を行う従来型のカメラと異なり、エッジ(カメラ)側でAI処理を行うカメラのこと。処理結果のみをサーバーやクラウドへ送信するため、処理スピードの向上と情報漏洩リスクの低減が期待できます。
 ビズライト・テクノロジー社とエッジAIカメラの共同開発を行い、すでにそのプロトタイプを活用した銀行の実店舗における振り込め詐欺を未然に防ぐソリューションの実証実験も開始していますが、このたび、このエッジAIカメラをビズライト・テクノロジー社が製品化し、当社が総販売代理店として取り扱いを開始します。本製品は、人間の五感機能をセンサーで補う「EXensors(エクセンサーズ)」シリーズとして展開します。
 当社の映像光学技術を活用し、小型・軽量ながら高精細な映像記録を実現。カメラ側でAI判断(推論処理)のカスタマイズができ、人数カウントや駐車場のナンバープレート確認、マーケティング用途など、さまざまなシーンでの活用が期待できます。
 

■浴室あんしん安全システム

 株式会社JVCケンウッドは、超音波センサーにより入浴者の頭部位置を計測することで、浴室内死亡事故のリスクを低減する非常発報システム「浴室あんしん安全システム」を開発しましたので、お知らせいたします。
 本システムは、当社独自の超音波を中心としたセンシング技術により入浴者の頭部位置の変化を約3秒で検知。音声アラームにより意識の有無を確認した後、約18秒で外部に発報し、早期の救命活動の可能性を高めます。当社は本システムを、ハウスメーカーや浴室・浴槽メーカーをはじめ、発報を受けて駆け付ける警備会社等の各分野に提供します。


DXビジネスの成長シナリオ

 通信型ドライブレコーダー等のつながる端末を中心に、よりインテリジェンスな機能を搭載し、 「車」から「空間」へ様々な事業領域への展開を目指します。
現在はサービサーに通信型ドライブレコーダー等のつながる端末を提供しています。これに新たなソリューションとして、サービサーにクラウドやAI等の技術を組み合わせていきます。
 将来はサービサーにソリューションを提供するとともに、新たなユーザーにデータを基軸にしたサービスの提供を行い、様々な事業領域へ展開していきます。

DXビジネスの成長シナリオ

通信型ドライブレコーダーを起点としたエコシステムの確立

通信型ドライブレコーダーを起点としたエコシステムの確立