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NEWS RELEASE

2019年6月18日

英国オックスフォード大学およびSysmex R&D Center Europe GmbHと

エクソソームを用いた妊娠高血圧腎症の発症予測システムの確立に向けた共同研究を開始

 

 株式会社JVCケンウッドは、エクソソーム※1を用いた妊娠高血圧腎症の発症予測システムの確立を目指して、英国オックスフォード大学※2およびシスメックス株式会社の海外現地法人Sysmex R&D Center Europe GmbH※3と共同研究を開始しましたので、お知らせいたします。


■共同研究の背景

 妊娠高血圧腎症は、妊娠20週以降に高血圧と蛋白尿を主体としたさまざまな臨床症状を呈し、重症化すると子癇(けいれん発作)や胎児の発育不良、早産の原因となります。母子双方の生命を脅かす疾患であり、全世界で妊婦の約5%が発症するとされていますが、現在は妊娠期間に関わらず出産を早める以外に有効な治療法がありません。一方で、予防薬を妊娠初期(発症前)から内服することで疾患の発症率を低減できる可能性があり、適切に予防薬を処方するための発症予測が求められています。


■共同研究の内容

 このたびの共同研究は、エクソソームを用いた妊娠高血圧腎症の発症予測技術の確立を目指しており、英国オックスフォード大学の長年にわたる研究活動による知見と、当社およびシスメックス株式会社が2016年から共同で開発を進めているエクソソームを対象とした診断技術を融合するものです。

 英国オックスフォード大学は、胎盤が体内に放出するエクソソームという微粒子が妊娠高血圧腎症の早期発症予測に有効であることを見出しています。同症を発症した妊婦に特有なエクソソームの数を当社のエクソソーム高精度定量システム「ExoCounter」で計測し、Sysmex R&D Center Europe GmbHの臨床検査に関する技術・知見と組み合わせることで、同症の発症予測システムの確立に向けて共同で研究を推進します。


■オックスフォード大学 Dr. Manu Vatish※4のコメント

 私たちは、SysmexおよびJVCKENWOODとパートナーシップを結び、共同研究を行うことを非常に嬉しく思います。このプロジェクトはエクソソーム研究の最先端にあり、このプロジェクトが真の臨床的価値を究極的に持ったデータを生み出すと確信しています。


※1:血液や唾液尿などの体液中に存在する、多くの種類の細胞から分泌される約50~100nmの小胞顆粒のこと。

※2:Nuffield Department of Women’s & Reproductive Health, University of Oxford

※3:当社の協業先であるシスメックス株式会社の海外現地法人で、2018年10月にドイツ ハンブルグで設立。欧州地域における医療ニーズ・技術探索や新しい臨床用アプリケーションの開発、製品の市場導入前評価、医療機関・研究機関とのネットワーク構築などに加えて、積極的な現地R&D人材の獲得や現地企業との新たな協業の機会獲得に取り組んでいます。

※4:Senior Clinical Fellow at the Nuffield Department of Woman’s and Reproductive Health.

 

<商標について>

・「ExoCounter」は、JVCケンウッドの商標または登録商標です。

 

 


本件に関するお問い合わせ先

【報道関係窓口】 株式会社JVCケンウッド 企業コミュニケーション部 広報・IRグループ
TEL: 045-444-5232 〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地

本資料の内容は発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。