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NEWS RELEASE

2021年11月17日



「映像」や「音声」の遅延が極めて小さい芸術系オンライン授業システムの実現に向けて
ヤマハと共同で実証実験の検討を開始




株式会社JVCケンウッドは、当社がプロジェクトリーダーを務める東京藝術大学を拠点とするCOIプログラム「『感動』を創造する芸術と科学技術による共感覚イノベーション」を通じた取り組みの一つとして、同COIの参画企業であるヤマハ株式会社(以下、「ヤマハ」)と、「映像」や「音声」の遅延が極めて小さい芸術系オンライン授業システムの共同開発契約を締結し、同システムの実現に向けた実証実験の検討を開始しました。

※ 文部科学省「革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)」に採択されたプロジェクトで、当社と東京藝術大学がDX(デジタルトランスフォーメーション)におけるイノベーションの創出を目的に推進しています。


■ 実証実験の背景と目的

With/Afterコロナ時代において、オンラインによる遠隔授業の重要性が増してきている一方、従来のオンライン会議システムでは「映像」と「音声」の品質と遅延の問題から、特に音楽や美術といった芸術系の授業では、満足した指導やコミュニケーションが取れないといった課題がありました。


これらの課題を解決するため、本実証実験で使用するシステムは、当社が長年培ってきた映像技術とヤマハの音響技術および音声伝送技術を融合し、映像と音声の超低遅延リアルタイム双方向伝送を実現します。これにより、これまで十分なコミュニケーションが取れなかった音楽や美術といった芸術系オンライン授業でも、「映像」や「音声」の遅延が極めて小さい環境での実施が可能となります。今後は、東京藝術大学COI拠点とともに、2022年3月までに複数拠点を接続した実証実験を行う予定です。また、スポーツの指導や教育現場以外での活用も視野に入れ、誰でも手軽に自宅や教室で、高画質かつ超低遅延な双方向コミュニケーションを実現するオンライン遠隔システム環境の実用化も検討します。


当社は本取り組みを、2021年5月に策定した中期経営計画「VISION2023」における、新たなIoTプラットフォームサービス事業への展開に向けたコア技術の一つとして位置付けています。当社がメディアサービス分野において隣接・新規領域として取り扱う「リモートカメラシステム」を構成する低遅延コーデックやマルチカメラ同期を用いることで、この成果をIoTプラットフォームサービス事業へ適用し、人と時空をつなぐ次世代事業への展開を図ります。



本資料の内容は発表時のものです。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。