サイト内検索

社員紹介


専門性を高め、さらに広げていく
自分の目指す未来へ突き進むために



T.H
2016年入社/パブリックサービス分野 無線システム 回路設計



JVCケンウッドへの入社を決めた理由は?



「感動と安心を世界の人々へ」という企業ビジョンが自分の想いとマッチしていたことが一番の理由です。JVCケンウッドのことを知ったのは医療機器を手掛けていたことがきっかけですが、興味を持って調べるうちに、医療系だけでなく無線機やドライブレコーダー、セキュリティカメラなど、もっと広い分野で安心と安全を支えていることを知りました。そして今、無線機の開発を通して、自分も少なからず貢献できていることを大変うれしく思います。

 


現在の担当業務について


プロ用無線機の設計開発を行う部署で高周波回路設計を担当。現在は海外向けハンディタイプの無線機に搭載される、キャリア信号と呼ばれる無線機から送信する電波や受信した電波から音声信号を取り出す際の元となる信号を生み出すVCO※1-PLL※2回路の設計を行っています。VCO-PLL回路は無線機の心臓部であり、この回路でいかにノイズの少ない信号を作り出すかで性能が大きく左右されるため、より高性能な回路を目指し、日々配線や部品の配置を考えながら回路部品の定数を決定しています。
高周波回路はいざ動作させてみると全く想定していなかった動きをすることがあり、私が担当するVCO-PLL回路も例外ではありません。予想だにしなかった真逆の結果が出ることも。そういった未知なるものと対峙し、試行錯誤を重ね、新たに習得した技術で一つひとつ解決していくことで技術者としてのやりがいを感じています。

※1 Voltage-controlled oscillator ※2 Phase locked loop


入社してから一番印象に残っている仕事は?


配属後に初めて任された無線機の性能評価試験の仕事です。不具合のある製品を世に出さないために、無線機が設計通りに動いているか、法令に沿っているかなど部門内でテストします。たとえば電磁波の影響や低温の環境下においても誤動作しないかなどユーザーの使用状況を想定した実働試験を行い、長時間かけて正確なデータを取ります。慣れない測定器を操作しながらずっと集中し続けるため辛く感じることもありましたが、先輩方にアドバイスをもらいながら何とかやり遂げることができました。この仕事を通して私は、どんな厳しい状況にあっても根気強く頑張ることの大切さを学びました。

 


入社してから感じたギャップはありますか?


特にギャップはありませんでした。会社説明会のときに先輩社員の方が「仕事がおもしろくてたまらない」と話されたのを聞き、いきいきと仕事ができる会社というイメージを持っていました。実際に働いてみるとやはりその言葉通りで、無線機のこと以外でも、仕事の効率化にこういう技術が使えるよねという一言から始まり、みんなで意見を出し合い、ものづくりがスタートすることも。周囲の先輩方は幅広い知識を持っている方が多いので、そんな姿を間近に見るたび自分も新しい知識や技術の習得にチャレンジしたいという気持ちになります。


今後の「夢」や「目標」を聞かせてください


今の目標は一人前の回路設計者になることです。実務を通して設計に必要な知識や技術を学び、まずは一つの分野において高い専門性を持った「I字型」の技術者を目指したいと思っています。そして次のステップでは経験を積みながら専門分野を広げ、複数の専門分野とさらにその周辺の知識を併せ持った「W字型」の技術者として成長したい。先輩の中には他部門の方から意見を聞かせて欲しいと頼まれるほど、専門性が高く広い分野に精通されている方もいらっしゃるので同じくらいのレベルになりたいです。
いつか開発チームの中心を担えるように、過酷な環境にあっても必ず人と人をつなげることができる世界一信頼される無線機作りに携われるように、今は一歩一歩着実に設計業務に向き合っていきます。


就職活動中の方へメッセージを


就職活動ではぜひ、未来に視点を持ってみてください。私の場合は、気になる会社があると“そこで働いている自分”がどう成長していけるのかを想像していました。うまくイメージできると未来と今の自分がつながって見えてきて、志望する会社や仕事について深く考えられるようになります。学生のうちはできることが限られますし、今は今であって、もっと先の会社に入ったときのことを考えた方が話しやすくなるのではないでしょうか。私も実際に面接で、JVCケンウッドに入社したら技術者としてこうしていきたいという思い描いた未来像を話しました。みなさんも、もし面接でうまく伝えられないという方がいたら試してみてください。

 


T.Hさんの1日のスケジュール