生物多様性の保全

生物の生息環境の悪化や生態系の破壊に対する懸念の深刻化が進む中、自然と共生する世界の実現に向けてより効果的かつ迅速な取り組みが求められています。2010年にCOP10で採択された愛知目標や生物多様性国家戦略2012-2020等、国内外で生物多様性保全に関する枠組みが強化される中、企業の役割の重要性も増しており、生物多様性に配慮した事業活動の実施や生物多様性の保全に関した計画的な取り組みが求められています。

JVCケンウッドグループは、環境基本方針に基づき、事業活動が与える生物多様性への影響を最小限に留め、保全に取り組むことの重要性を認識し、行政や専門家、地域の方たちと連携しながら、国内外の事業所の近隣地域における保全活動に取り組んでいます。2018年度は国内で2つ、国外で1つの活動に取り組み、今後も事業地域の状況に沿った活動を継続していきます。


生物保全活動

トンボ池(ビオトープ)による生態系の創出

JVCケンウッドは、2006年より本社・横浜事業所内に「共存の森」と位置付けられたビオトープ(緑地と止水池)を設置し、お客さまや従業員の憩いの場として活用しています。その後、横浜市環境創造局が進める「京浜の森づくり事業」の一環として活動する「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」の主旨に賛同し、ビオトープを「トンボ池」として整備し、京浜臨海地区の企業の一員として、地域社会と共に持続的な環境保全活動に取り組んでいます。

2018年度も引き続き池の整備やトンボ調査を行い、3日間で延べ12名の従業員が参加しました。事業所の生態系調査を毎年実施しており、これまでの調査でトンボ以外にもコオイムシやタヌキモなど累計15種の生きものや植物等が確認されています。今後も生物多様性を保全するためのモニタリング調査や従業員の環境への意識を高める活動を継続して行っていきます。






東京農業大学 奥多摩演習林 ライブモニタリング連携

JVCケンウッド・デザインでは、Forest Notesで使われているライブ配信のノウハウを生かし、東京農業大学 奥多摩演習林のフィールドを使った林業や生態系に関する研究への有効活用を模索するため、大学と連携した活動を行っています。

2017年8月から演習林内の施設を利用してマイクを設置し、ネットワークを使い生態系の様子を音声でモニタリングできるテスト環境を整えました。

大学研究以外にも、「奥多摩の森のライブ音」として東京都の進める「木育」や都内の教育施設での活用、2020年東京オリンピックに向けた奥多摩地域への観光客誘致に関する活用の検討を大学と連携して進めています。特に、行政では奥多摩地域の課題として林業の活性化が挙げられているため、JVCケンウッド・デザインは奥多摩地域の建築家や木工房と連携し、森の音を通じた付加価値の提供や、多摩産の木材で作られた空間で奥多摩の森を五感で味わい、日常から解放されるといったストーリーの提案を考えています。東京は先端的な都市だけではなく多くの自然が残る素晴らしい場所であることを、都市生活者や外国人観光客に対し、引き続き発信していきます。




野生動物保護の活動(タイ)

JVCKENWOOD Optical Electronics (Thailand) Co.,Ltd. は、タイ中部に位置するタップラーン国立公園で行われている野生動物を保護を目的とした岩塩作りと森林復元のための植樹活動に参加しています。2018年度は141名の従業員がこの活動に参加しました。栄養不足になりがちな野生動物に対し、塩化ナトリウム等の栄養物を国立公園内に設置するとともに、サイアミーズ・ローズウッド等合計300本分の木と種を植えました。今後も地域のニーズに即した環境保護活動に積極的に参加していきます。