製品の製造プロセス、販売過程、また商品の使用を通じて環境負荷の低減に寄与することがものづくりの企業として重要であると考え、以下のような取り組みを行っています。
製品の梱包材・緩衝材を環境に配慮した再生原料材に置き換える取り組みを推進し、リサイクル性の向上や資源の有効活用に貢献していきます。
国内向けカーナビゲーション2024年モデルでは、発泡スチロール緩衝材をパルプモールドに変更し、2023年モデル比でプラスチック包装材使用量を約66%、CO2排出量を年間約47トン※削減しました。この取り組みは共同開発者のダイナパック(株)と共に「2024日本パッケージングコンテスト」において部門賞を受賞しています。さらに、2025 世界パッケージングコンテスト「ワールドスター賞」、包装技術研究大会(論文発表)優秀賞を受賞しています。また、取扱説明書のWeb化を推進することで紙使用量の削減にも貢献しています。
※当社独自の算出方法による
緩衝材や保護袋などの梱包材からプラスチックを削減しました。従来、緩衝材のブリスターパックや個装箱の一部にプラスチックを使用していましたが、緩衝材はパルプモールドに変更し、個装箱も全面に紙を使用しています。
ハンディタイプ無線機
2020年よりヘッドホン・イヤホンの梱包材における脱プラスチック化を進めており、2022年以降に発売された全ての製品には紙材を採用しています。FSC※認証材の使用比率は年度ごとに目標を設定し、段階的に拡大していきます。
※森林管理協議会(Forest Stewardship Council)が定める、適正に管理された森林から産出した木材などに付けられる認証
特定小電力トランシーバー“DEMITOSS”(デミトス)の新ラインアップとして、2025年5月下旬より発売を開始した「UBZ-LU20」「UBZ-LU27」「UBZ-LU27BT」では、以下の環境に配慮したトランシーバーです。
本体には、リサイクル素材を使ったABS樹脂を採用。再生プラスチックを使用しつつ、従来の頑丈さを維持しました。
特定小電力トランシーバー“DEMITOSS PRO”
デジタル簡易無線中継器の新製品「TCB-D239CR」は、従来のTCBシリーズと比較して梱包時の体積を約1/3に小型化。同体積当たりで積載できる数量を増やし、輸送効率を向上させました。小型化に伴い軽量となり、緩衝材の発泡スチロールを不要とする梱包形態を実現しました。
無線システムのレピーター(中継器)の新製品「TCB-D239CR」
2024年11月発売のD-ILAプロジェクター「DLA-Z7」「DLA-Z5」においても、光学ユニット、レンズ、回路基板などの設計を見直して本体を小型化したことにより、先行モデルの「DLA-V50」と比較して、消費電力は約33%、梱包寸法は約30%、本体のプラスチック使用量は18%削減しました。製造時、輸送時、使用時、廃棄時など、商品サイクル全体で環境負荷の低減に貢献します。
D-ILAプロジェクター「DLA-Z7」「DLA-Z5」
Bluetooth®対応のヘッドホン・イヤホンでは消費電力を抑えることによるCO2排出量の削減および長時間使用の実現に取り組んでおり、年度ごとに削減目標を設定し、計画的に推進しています。
Bluetooth®対応ヘッドホン
●Bluetooth®ワードマークおよびロゴは登録商標であり、Bluetooth SIG, Inc.が所有権を有します。
株式会社JVCケンウッドは使用許諾のもとでこれらのマークおよびロゴを使用しています。
その他の商標および登録商標は、それぞれの所有者の商標および登録商標です。
全てのヘッドホンにおいて、梱包紙材のFSC認証対応材使用率を上げ、責任ある部品調達(森林の生物多様性、地域社会や先住民族、労働者の権利を守る)を推進しています。FSC対応材の使用率については、年度ごとに目標を設定し削減に取り組んでいます。
今後も国際的な動向を注視しながら、環境負荷低減を考慮した製品の開発に積極的に取り組んでいきます。
日産自動車株式会社およびフォーアールエナジー株式会社と当社の3社で共同開発した、電気自動車「日産リーフ」の再生バッテリーを利用したポータブル電源を2023年10月に発売しました。
使用済みバッテリーの安全性と再利用に最適化した設計・開発により、製造時のCO2発生を軽減することが可能になりました。本製品は暑さや寒さに強く、車載可能で長期保管ができ、災害時などの非常用電源としても活躍します。
また、減災サステナブル技術協会による「防災・減災×サステナブル大賞2024」での「防災・減災×SDGs賞 ソリューション部門」において最優秀賞を受賞しました。
詳細は「防災・減災x サステナブル大賞2024」のウェブサイトをご参照ください。