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製品における環境への対応

製品の製造プロセス、販売過程、また商品の使用を通じて環境負荷の低減に寄与することがものづくりの企業として重要であると考え、以下のような取り組みを行っています。


電気自動車の再生バッテリーを利用したポータブル電源

日産自動車株式会社およびフォーアールエナジー株式会社と当社の3社で共同開発した、電気自動車「日産リーフ」の再生バッテリーを利用したポータブル電源を2023年10月に発売しました。

使用済みバッテリーの安全性と再利用に最適化した設計・開発により、製造時のCO2発生を軽減することが可能になりました。本製品は暑さや寒さに強く、車載可能で長期保管ができ、災害時などの非常用電源としても活躍します。

また、減災サステナブル技術協会による「防災・減災×サステナブル大賞2024」での「防災・減災×SDGs賞 ソリューション部門」において最優秀賞を受賞しました。



梱包材におけるプラスチック使用量の削減

製品の梱包材・緩衝材を環境に配慮した再生原料材に置き換える取り組みを推進し、リサイクル性の向上や資源の有効活用に貢献していきます。


事例①

国内向けカーナビゲーションの2024年モデルでは、製品の緩衝材にパルプモールドを新たに採用しました。

2023年モデルと比較し、プラスチック包装材の使用量を66%削減、および生産時のCO2排出量を年間約47t削減できました。また、共同開発者および製造元であるダイナパック株式会社と「2024日本パッケージングコンテスト」に共同出品し、「電気・機器包装部門賞」を受賞しました。

※当社独自の算出方法による



事例②

2024年発売のハンディタイプアマチュア無線機「TH-D75」では、緩衝材をパルプモールドに変更することで、前モデル「TH-D74」と比較して、容器包装プラスチック削減を達成しています。


ハンディタイプアマチュア無線機「TH-D75」


事例③

2020年発売の一部ヘッドホンから順次、包装材の脱プラスチックに取り組んでおり、2022年以降に開発/販売した全てのヘッドホン/イヤホンは、紙製の包装材に統一しております。取り組み開始直後の2020年の販売製品におけるプラスチック製包装材使用量154tに対し、2023年は86tと約44%の削減が図れております。今後も、従来モデルの販売終了に伴い、削減率はさらに向上して行きます。



小型化による環境負荷の低減

事例①

デジタル簡易無線中継器の新製品「TCB-D239CR」は、従来のTCBシリーズと比較して梱包時の体積を約1/3に小型化。同体積当たりで積載できる数量を増やし、輸送効率を向上させました。小型化に伴い軽量となり、緩衝材の発泡スチロールを不要とする梱包形態を実現しました。


無線システムのレピーター(中継器)の新製品「TCB-D239CR」


事例②

2024年11月発売のD-ILAプロジェクター「DLA-Z7」「DLA-Z5」においても、光学ユニット、レンズ、回路基板などの設計を見直して本体を小型化したことにより、先行モデルの「DLA-V50」と比較して、消費電力は約33%、梱包寸法は約30%、本体のプラスチック使用量は18%削減しました。製造時、輸送時、使用時、廃棄時など、商品サイクル全体で環境負荷の低減に貢献します。


D-ILAプロジェクター「DLA-Z7」「DLA-Z5」



Bluetooth®対応ヘッドホン製品の消費電力削減

Bluetooth®対応のヘッドホンでは、消費電力の削減に努め、環境への影響を最小限にする取り組みをしています。


Bluetooth®対応ヘッドホン


●Bluetooth®ワードマークおよびロゴは登録商標であり、Bluetooth SIG, Inc.が所有権を有します。
株式会社JVCケンウッドは使用許諾のもとでこれらのマークおよびロゴを使用しています。
その他の商標および登録商標は、それぞれの所有者の商標および登録商標です。


責任ある部品調達(ヘッドホン用の梱包紙材)

全てのヘッドホンにおいて、梱包紙材のFSC認証対応材使用率を上げ、責任ある部品調達(森林の生物多様性、地域社会や先住民族、労働者の権利を守る)を推進しています。FSC対応材の使用率については、年度ごとに目標を設定し削減に取り組んでいます。

※ 森林管理協議会(Forest Stewardship Council)が定める、適正に管理された森林から産出した木材などに付けられる認証

今後も国際的な動向を注視しながら、環境負荷低減を考慮した製品の開発に積極的に取り組んでいきます。