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水使用の管理

水使用量の削減に関する目標

水リスクが企業の事業活動に与える影響について、その把握と対策を講じることの重要性が高まっており、JVCケンウッドグループでは、水使用量について以下の目標を掲げています。

■水使用量削減

  • ・ 目標:2030年までに2019年比11%削減(総量、グローバル)

水使用量の削減に関する実績

2024年度は水使用量を2019年度比で48%削減しました。2024年度は、八王子事業所ならびに久里浜事業所の閉鎖、また、白山事業所からVCSへの集結などの影響により、水使用量が減少しました。その一方で、JVCケンウッドグループでは定常的に水使用量を削減すべく、着々と削減に向けた取り組みを進めています。具体例として、排水の循環利用などの水のリサイクルに取り組んでいます(詳細は以下の「排水に関する取り組み」をご参照ください)。また、各法令に基づく水質分析、排水分析を実施しており、2024年度の重大な環境法規制違反に関する発生事案はありませんでした。


水使用量の推移(2019-2024年度)

注:集計対象範囲は「事業所別水使用量の推移」を参照


水使用量(タイプ別)(2020-2024年度)

単位:t

タイプ
2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
上水道 137,286 147,896 118,082 108,504 90,248
工業用水 56,030 33,250 49,419 42,614 38,309
淡水の地下水 11,134 11,841 9,899 9,703 5,992
地上淡水(雨水) 0 0 0 0 0
総使用量 204,450 192,987 177,400 160,821 134,548

注:集計対象範囲は「事業所別水使用量の推移」を参照


事業所別水使用量の推移(2020-2024年度)

単位:t

国内/海外 事業所名 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
日本 本社・横浜事業所 15,365 16,579 7,759 8,506 12,418
八王子事業所 16,534 17,304 15,251 15,804 8,328
白山事業所 5,443 5,726 5,404 6,023 5,072
久里浜事業所 12,361 13,001 11,820 15,019 1,036
横須賀事業所 2,947 3,067 2,990 2,875 3,484
新潟デバイス製造課 6,620
(株)JVCケンウッド山形 3,341 3,147 3,327 3,594 3,571
(株)JVCケンウッド長野 3,958 3,720 6,419 5,641 6,004
(株)JVCケンウッド長岡 11,791 10,460 10,139 10,167 10,907
(株)JVCケンウッド・クリエイティブメディア 9,311 9,318 9,404 9,515 8,122
ビクターエンタテインメント(株) 3,027 3,115 2,852 2,653 2,652
(株)JVCケンウッド・ビデオテック 567 597 495 498 479
(株)JVCケンウッド・デザイン 0 0 0 0 0
マレーシア JVCKENWOOD Electronics Malaysia Sdn. Bhd. 33,965 27,300 31,860 29,529 27,547
タイ JVCKENWOOD Electronics (Thailand) Co., Ltd. 8,266 7,267
JVCKENWOOD Optical Electronics (Thailand) Co., Ltd. 16,175 15,416 19,630 17,636 15,719
インドネシア PT JVCKENWOOD Electronics Indonesia 39,855 33,250 29,789 24,978 22,590
中華人民共和国 Shanghai Kenwood Electronics Co., Ltd. 19,697 21,977 18,535 8,383
シンガポール JVCKENWOOD Technologies Singapore Pte. Ltd. 1,846 1,743 1,726
総合計 204,450 192,987 177,400 160,821 134,548

水使用量の削減に関する取り組み

排水に関する取り組み

JVCケンウッドグループは、水の使用量だけでなく事業活動を通じて発生する排水についても可能な限り再利用可能な水資源となるよう取り組んでいます。例えば本社・横浜事業所ではトイレ排水や食堂・厨房からの生活雑排水を浄化し循環利用することで、年間約5,000㎥の水のリサイクルを行い、上水や工業用水の使用量削減に貢献しています(下図参照)。こういった水関連対策費用として、2024年度には浄化槽のメンテナンスなどに約512万円支出しました。

 

また、排水水質については、水質汚濁防止法で規定される28の有害物質につき、2023年度実績である0.58tを下回ることが目標でしたが、2024年度の実績値は0.27tでした。こうした水マネジメント計画は、本社・横浜事業所を含めて、5拠点が有しています。


水リサイクルシステム


排水量(タイプ別)(2020-2024年度)

単位:t

タイプ 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度
下水道 136,714 123,006 126,554 113,415 89,494
河川
その他 49,330 47,638 37,548 34,207 36,485
総合計 186,044 170,644 164,102 147,622 125,979

注1:集計対象範囲は「事業所別水使用量の推移」を参照

注2:基本的に、排水量の実測値に基づき算出しています。排水循環している一部拠点については、循環後の排水量を集計。


水ストレス地域での操業について

JVCケンウッドグループは、世界資源研究所(WRI)のAqueductツールを用いて水不足や洪水などが懸念される地域(水ストレス地域)を認識し、その地域で事業を行っている拠点が、2社あることを確認しています。これら拠点における2024年度の水使用量合計は38,309tであり、グループ全体の水の使用量の28.5%となります。グローバルでの水使用量削減目標において、これら地域における削減の重要性はとりわけ高いと考え、積極的に削減していくことを目指します。なお、JVCケンウッドグループの水使用量削減に係る取り組みに加えて、これら地域で水リスクに直面するステークホルダーの皆さまを支援するための活動も行っています。また、一部水害被害を受けたお客さまに対して「特別修理対応」を行っています。


外部イニシアチブへの参画