トップコミットメント


 私たちJVCケンウッドは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を経営の最重要課題と捉え、企業ビジョン「感動と安心を世界の人々へ」に基づき、当社の強みを生かした商品やサービスを提供していくことで、事業を通じて社会課題解決に貢献し、すべてのステークホルダーの皆さまの期待に応えていきます。


「VISION2023」

 当社を取り巻く市場環境は想定以上の速さで変化しています。AIやIoTなどの新技術を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)による新たなビジネスモデルの創造と同時に、企業経営には持続的社会の実現に向けたESGやSDGsの視点がさらに重要になってきています。そして、その変化は新型コロナウイルス感染症の拡大によって社会生活が一変したことで一気に加速しました。これからの企業には、激変する市場環境に対応すべく、さらなる新しい価値の創造と企業体質の強化が求められています。こうした背景のもと、当社は「変革と成長」を基本戦略とした中期経営計画「VISION2023」を策定しました。既存事業の収益基盤を強化していく「変革」と、新規商材と新規事業の創造によって成長事業を拡大していく「成長」を両輪として、サステナビリティ経営とESGの進化を目指します。そのため、SDGs戦略テーマによる利益ある成長へのアプローチと、ガバナンス強化・取締役会実効性のさらなる向上に取り組んでいきます。



サステナビリティ経営への取り組み

 「VISION2023」では「利益ある成長」と「グローバルでの社会的課題解決」を両輪とするサステナビリティ経営への取り組みを重点テーマとして深化させていきます。サステナビリティ経営を推進するにあたって、当社はSDGsをもとに、事業と関連が強いだけでなく、当社が解決に貢献できると思われる社会課題テーマを8つ(Ⅰ.社会、Ⅱ.労働、Ⅲ.環境、Ⅳ.品質、Ⅴ.経済、Ⅵ.安全、Ⅶ.ガバナンス、Ⅷ.価値創造)抽出しました。そして、この8つの社会課題テーマについて、「VISION2023」とのつながりを考慮しながら、マテリアリティ(重要課題)の特定と課題解決に向けた取り組みを進捗管理するためのKPIs(Key Performance Indicators:重要業績評価指標)の設定を行っています。

 当社は、このマテリアリティおよびKPIsにのっとってサステナビリティ経営に取り組むことで、「VISION2023」の達成はもとより、持続可能な開発目標達成へ貢献しながら、企業価値を向上させていきます。


商品・サービスを通じて社会課題を解決

 2021年7月1日付で高成長分野である「DXビジネス事業部」のテレマティクスサービス事業をオートモーティブ分野へ編入、モビリティ&テレマティクスサービス分野として組織再編を実施しました。今後は、モビリティ&テレマティクスサービス分野、パブリックサービス分野、メディアサービス分野の3つの事業分野を中心に、社会課題の解決に寄与する製品・サービス、ソリューションを提供してまいります。

 モビリティ&テレマティクスサービス分野は、長年にわたる当社技術・ノウハウを基盤に、国内カーナビゲーションおよびドライブレコーダー市場ではトップクラスのシェアを誇ります。AIやIoTの普及により多様化する顧客ニーズに対応し、持続的に成長するためには、更なる技術イノベーションが必要不可欠です。通信型ドライブレコーダーを軸にしたテレマティクスサービスはその具体事例であり、交通事故防止に貢献するなど安全・安心な自動車社会の形成に寄与していきます。

 パブリックサービス分野では、公共の場における人々の命に関わる安全確保に役立つ業務用無線システムや、映像監視技術、画像解析技術にIoT技術を融合させたセキュリティシステム、AI検温ステーション等の展開により、多くの人が安心して暮らせるまちづくりへの貢献を図っています。

 メディアサービス分野においては、テレワークを支援するスマートヘッドセットやWeb会議用マイクスピーカー、ポータブル電源や空気清浄/除菌脱臭機などの製品・サービスにより、安心・安全、快適な暮らしに寄与しています。


持続可能な社会への貢献に向けて

 ビジネス機会の獲得のみならず、強固なリスクマネジメントやステークホルダーとの協働も重要であると認識しています。事業継続マネジメント(BCM)における体系的な取り組みは、国土強靭化貢献団体認証「レジリエンス認証」の取得によって評価されています。すべての従業員が生き生きと活躍できる組織体制の構築も進めています。ダイバーシティの推進やワーク・ライフ・バランスの強化に取り組んだ結果が、厚生労働省による「えるぼし認定」最高位、経済産業省による「健康経営優良法人(大規模法人部門)」の取得につながっています。また、次世代を担う子どもたちへの環境講座や、地域の自然環境保護活動などの社会貢献活動も継続しながら、行政や地域コミュニティとの連携強化に尽力しています。

 SDGs等の国際的な枠組みを念頭に、引き続き、サステナビリティ推進体制のもとで「グローバルでの社会課題解決」に向けた積極的な取り組みを進めてまいります。持続可能な社会への貢献がビジネスの好機となり、「利益ある成長」を遂げていくことで、その成果を、JVCケンウッドの進化として皆さまにお示しできることを目指しています。企業ビジョン「感動と安心を世界の人々へ」を胸に刻み、ステークホルダーの皆さまのご期待に応えていけるよう、従業員一丸となって一層励んでまいります。

 今後とも皆さまには、私たちの取り組みにご注目いただくとともに、ご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


代表取締役

社長執行役員 CEO