中期経営計画「VISION2023」策定とともに、事業ドメインに連動した「ものづくり技能集団」として設計環境改革、生産技術高度技能習熟、品質管理機能を担う本社機能として、ものづくり革新部を新たに設立しました。
自動化推進、国内生産回帰、サプライヤエコシステム構築などを軸に、総生産量・総工数に見合った生産拠点規模への統合を通じて、安定した収益を稼げる体質への変革を図ります。
JVCケンウッドグループは、ものづくり革新を推進するにあたって、以下の3つの観点をグランドデザインとして設定しています。
■ 当社収益基盤である日本国内市場へ向けた「日本生産回帰」を推進加速
■ 社内設計・生産総量実力に鑑みた生産拠点レイアウトへ最適化すると同時に、事業部個別最適から脱却し、グループ標準としての生産拠点に再編
■ 「VISON2023」に連動した2023年までのキャッシュアロケーションで「生産拠点の再整備」を策定し実行
新型コロナウイルス感染症が及ぼした世界経済の停滞、とりわけ半導体を中心とした部品・材料の調達難や物流網の寸断などによって、生産活動の連続性維持が大きく懸念されましたが、当社は、総原価改革の旗印のもとで、早期に地産地消型の生産モデル実現への挑戦を意思決定し、ものづくり改革の一つの施策として国内生産回帰を敢行し、経営資産の高度化として自動化生産を推進しました。
2022年2月下旬よりJVCケンウッド長野にて国内アフターマーケット向けカーナビゲーションの生産を本格的に開始しました。2022年度は国内自動車メーカー向け専用ナビゲーションの生産も含めて年間30万台以上生産し、2023年度以降は年間約50万台の生産規模を実現します。JVCケンウッド長野には、生産技術の強化、自動化の推進を主導・実践するモビリティ&テレマティクスサービス分野の国内基幹工場として、製造現場からの視点で最適な製品構造の提案を商品設計に反映させたり、製造工程・工法における原価低減、自動化や新工法による人件費率の低減と品質向上を両立させて競争力を最大化するといった役割が求められています。
JVCケンウッド長野
自動化製造ライン