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さまざまなパートナーとの連携

JVCケンウッドグループは、サステナビリティの実現に向けて、目指すべき目標の達成に向けたバックキャストによる技術開発に加え、さまざまな業界のパートナーとの共創により、社会課題を解決するとともに新たな価値を提供していきます。共創を具体化するために、「お客さま」「取引先」「株主・投資家」「従業員」「地域社会」「外部のビジネスパートナー(行政、NGO、他企業など)」といったさまざまなステークホルダーと共にイノベーションを加速させ、具体化に向けた取り組みを進めています。特に、産学連携、行政、ビジネスパートナーといった外部ステークホルダーとは、自社の強みを生かしながら、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。今後もさまざまなパートナーとの「共創」を通じて、サステナビリティ経営の進化に取り組んでいきます。


電気自動車の再生バッテリーを利用したポータブル電源(日産自動車株式会社・フォーアールエナジー株式会社)

EVの再生バッテリーを利用したポータブル電源



国立がん研究センター東病院とのハイレゾ自然音の癒し効果に関する共同研究論文を発表

JVCケンウッドは、国立研究開発法人国立がん研究センター東病院(千葉県柏市、以下「国立がん研究センター東病院」)との共同研究において、可聴領域外の音源を含むハイレゾ自然音(以下、「ハイレゾ自然音」)が、緩和ケア病棟に入院中の進行がん患者さんの癒しと身体症状が緩和する可能性があることを示唆する研究結果の論文を発表しました。

本研究は、国立がん研究センター東病院 緩和ケア病棟に入院中の進行がん患者さんを対象に、当社が収録・編集したハイレゾ自然音を、当社の音響システムで再生し、緩和ケアの効果を探索的に検討したものです。その結果、ハイレゾ自然音を用いた緩和ケアを受けた患者さんは、日藝版「癒し評価スケール」でのスコアが向上し、だるさ、息苦しさ、不安などの身体症状が緩和されたことが示唆されました。また、約7割の患者さんが治療開始前後の全体的な状態の改善を、約半数の患者さんが睡眠の改善を自覚し、心拍変動の分析ではLF/HF※1の減少が認められました。

※1:自律神経機能の評価指標で、安静な状態では2.0未満、日常の安静時では 2~3、副交感神経活動が抑制または交感神経活動の興奮状態では4.0以上の値が目安となります。

当社は、本研究の結果を踏まえ、緩和ケア病棟におけるより具体的な研究へのハイレゾ自然音の提供などを継続しています。また、より多くの患者さんが癒しと症状の緩和を得られるよう、ハイレゾ自然音の新たな活用方法の開発に取り組んでいきます。


国立佐賀大学とダイヤモンド半導体の社会実装に向けた共同研究を開始

国立大学法人佐賀大学とJVCケンウッドは、次世代の高周波パワー半導体として注目されるダイヤモンド半導体※1の社会実装に向けた共同研究を開始しました。

ダイヤモンド半導体は、マイクロ波帯、ミリ波帯無線の高性能通信機器、電気自動車や量子コンピュータなどへの活用が期待されています。佐賀大学とJVCケンウッドは、ダイヤモンド半導体の社会実装化を推進し、将来のデジタル社会の実現に向けた社会課題の解決を目指してまいります。

佐賀大学は、究極の半導体といわれるダイヤモンド半導体に関して、世界最先端の研究を行っています。JVC ケンウッドは、10年先の未来を見据えた新たな価値の創造に向け、2021年に未来創造研究所を新設しました。当社は、強みとする無線通信機器への活用や将来のオールフォトニクスに使われるデバイス研究などを見据え、未来創造研究所が中心となって本共同研究に参加します。

※1:ダイヤモンド半導体 ダイヤモンド半導体は、現在幅広く使われているシリコン半導体より、約5倍のバンドギャップエネルギーをもつため、ダイヤモンド半導体が実用化できれば、約50,000倍の高出力電力・高効率のパワー半導体にすることができます。そのほかに、ダイヤモンド半導体は、宇宙通信用の半導体、量子コンピュータの記憶素子の応用も検討されています。佐賀大学は、ダイヤモンドで半導体の独自のドーピング技術を保有していることから、世界の先端を行く、875MW/cm2の出力電力などの成果を継続的に発表しています。