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ダイバーシティ&インクルージョンに関する取り組み

グローバル企業として~各国の従業員と共に~

JVCケンウッドグループは、米州、EMEA、APAC、中国等、19か国で事業を展開し、世界中で約17,000名を雇用するグローバル企業です。各地域の特性を理解し尊重することは、円滑な事業活動において大変重要であり、積極的な現地雇用による従業員の活躍はそのための大きな推進力であると認識しています。特に、特別な配慮を必要とする宗教を信仰する従業員に対しては、宗教行為のための場所の確保など、会社として可能な範囲で配慮を行っています。今後、特に現地での幹部職の積極的な雇用と育成を通じて、各従業員がそれぞれの地域に根差して活躍できるよう、引き続き社内体制の整備等に取り組んでいきます。

また、少子高齢化とともに人口減少が進む日本国内においては、労働力確保の観点からも、国籍にかかわらず優秀な人材を確保することが企業の成長にとってますます重要となっています。JVCケンウッドでは、従前から外国籍従業員の積極雇用を行っており、文化や生活習慣の違いにもできる限りサポートできる体制づくりに職場ごとに取り組んでいます。2022年3月現在、連結の外国籍従業員は13,171名、国内単体は20名となりました。今後も外国籍従業員の積極雇用と彼らが活躍できる職場の風土づくりに取り組んでいきます。


女性活躍推進

ダイバーシティ推進の中でも特に重点的な取り組みが求められるのが、女性の活躍推進です。JVCケンウッドでは、女性従業員が生き生きと仕事で活躍できるよう、研修の実施や育児等の休暇制度の充実によりサポートしています。特に女性の幹部職比率については中長期課題として認識しており、組織で長く活躍できる人材を育成し、幹部職候補を増やしていく取り組みを継続して行っています。

女性の幹部職の育成

女性幹部職比率向上を目指し、将来の幹部職候補となる女性従業員向けに階層別の研修を実施しています。また、幹部職に対してはダイバーシティ研修を行い、ダイバーシティの考え方や目的、組織のダイバーシティ実現によるポジティブな変化(ダイバーシティを通じて自分を変える、全員の働き方を変える)について理解を深めています。

女性活躍推進法に基づく「えるぼし」認定の最高位を取得

JVCケンウッドは、厚生労働大臣より、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」に基づく「えるぼし」に認定され、最高位(3段階目)を取得しました。認定にあたっての評価項目は、「採用」「継続就業」「労働時間等の働き方」「管理職比率」「多様なキャリアコース」の5つで、評価項目を満たす項目数に応じて3段階に分かれており、JVCケンウッドは5項目すべてにおいて基準を満たしている場合の最高位(3段階目)を取得しました。

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えるぼし認定マーク


※ 「えるぼし」:2016年4月1日から全面施行された女性活躍推進法に基づき、女性の活躍推進に向けた行動計画の策定および届け出を行った企業のうち、その実施状況が優良な企業に対して厚生労働大臣が認定する制度。


職場活性化プロジェクト「プレジョ部」の取り組み

女性従業員のネットワーク構築およびスキルアップを目的に、「人種・国籍・宗教・文化・障がい・働き方・年齢・性別・性的指向・性自認にかかわらず、従業員が生き生きと働ける会社づくり」をテーマとし、ディスカッションを通じて各種施策や改善策を提案するプロジェクトチーム「プレジョ部(Pleasure in the job)」による活動を推進しています。

2017年度から2018年度は、女性従業員同士の交流促進を目的に「女性が生き生きと働き続けるための健康管理」をテーマにしたセミナーを開催しました。また、所属や世代など、バックグラウンドの異なる従業員が参加し、職場で課題と感じていることや改善に向けて働きかけたいことなどをディスカッションする「職場ヒアリング」を各事業所で実施しました。

2019年度以降は、月1回の定例会で推進メンバーがディスカッションを行い、「社員が生き生きと働ける職場づくり」に向けた提案をまとめて社内に向けて情報発信する取り組みを行っています。


ディスカッションの様子



LGBT+に関する取り組み

JVCケンウッドは、性別や性自認および性的指向にかかわらず誰もが働きやすい職場環境づくりを推進しています。LGBT+への理解を深めるため、従業員向けに研修を実施しています。また当社グループ会社のJVCKENWOOD Optical Electronics (Thailand) Co., Ltd. (JKOT)で活躍する当事者へのインタビューを行い、当事者としての想いやこれからの社会への希望などをホームページへ掲載し、社内外へ紹介しました。

さらに、国内最大級のLGBT+の祭典である「東京レインボープライド」にも参加し、LGBT-Allyプロジェクトとして複数の企業と合同でパレードに参加しています。

これらの取り組みが評価され、2018年度以降、企業・団体などにおける性的マイノリティに関する取り組みの評価指標「PRIDE指標」(任意団体work with Pride策定)において、最高位の「ゴールド」を4年連続で受賞しています。今後も引き続き社内外での活動を継続していきます。

LGBT・シンボルマーク


※LGBT+:レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー等のセクシャル・マイノリティの総称


「PRIDE指標」ゴールド受賞ロゴ

JKOTのNapaphat Chubsuwanさん

(トランスジェンダー)インタビュー写真



障がい者への取り組み

障がいの有無にかかわらずすべての従業員が働きやすい職場づくりを目指しています。社内では障がいのある従業員と共に働くために必要な知識や考え方について理解を深めるため、継続的に社内研修を実施しています。障がい者雇用率は2022年3月時点で法定雇用率2.3%を超える2.6%を達成しており、今後も達成維持を目指していきます。

社外における障がい者支援活動としては、横浜市との相互連携強化による市民サービスの向上を目的とした「地域活性化に関する包括連携協定」を締結しており、地域貢献活動の一環として、横浜市が主催する“障がい者”と“多様な分野のプロフェッショナル”による現代アート国際展への支援を行いました。また、多様性と調和のとれた社会を目指して共創活動を行っている認定NPOスローレーベル(理事長 栗栖良依氏)への活動支援などを通じ、障がいのある人が障壁に阻まれずに文化・芸術活動へ参加できる環境づくりを支援しています。
今後も障がいのある従業員を含めたすべての従業員が共に生き生きと安心して働くことができるよう、制度の充実とともに職場内の理解を促進させ、より良い職場環境の醸成に貢献していきたいと考えています。

障がい者セミナーの様子


育児・介護と仕事の両立支援

JVCケンウッドは、従業員一人一人の多様なライフスタイルや働き方に応えられるよう、育児・介護と仕事の両立支援をはじめ、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)が促されるよう、取り組みを強化しています。


育児・介護支援制度

育児・介護と仕事の両立をサポートするために、さまざまな制度を設けています。育児関連の支援制度のうち、育児休業は男女ともに子どもが1歳の誕生日を迎えた後の4月末または2歳到達月末日まで休業が可能です。また、育児短時間勤務や子どもの看護休暇は、対象期間を「子どもが12歳到達後の3月末まで」と、子どもの小学校卒業までを支援対象としています。介護を行う従業員についても、休業制度や短時間勤務の導入により、仕事との両立が図りやすくなっています。近年では特に育児短時間勤務(フレックス)制度の利用者が増えており、職場の上司や同僚の理解も進んでいます。今後も従業員のニーズを考慮した制度の整備を通して育児や介護を理由とした退職者が出ないようにするとともに、多様な働き方を受容する風土醸成を進めることで、これまで以上の成果が出せる職場環境の構築へ向けて取り組んでいきます。

男性の育児休業取得推進

2022年4月から、妊娠・出産する予定を申し出た従業員に対して育休取得意向の確認を行っています。また、2022年10月からは配偶者の出産時に利用できる出産休暇を育児目的としても利用できるよう制度を変更し、取得可能日数を3日から20日間に増やしました。今後も育児休業制度の周知と積極的な利用推進を通じ、男女とも希望に応じて仕事と育児を両立できる職場環境の整備に取り組んでいきます。

育児・介護と仕事の両立支援セミナー

育児・介護と仕事の両立をサポートするため、従業員向けのセミナーを実施しています。育児と仕事の両立支援セミナーでは「個々の能力を最大限に発揮できるマネジメント」をテーマとした従業員向け研修を実施しています。介護と仕事の両立支援セミナーでは、介護に対する心構えや介護に直面した時に必要な基礎知識について研修を行っています。

育児・介護両立支援ハンドブックの作成 

育児・介護と仕事の両立支援の一環として、育児・介護に関する基本知識や制度についてまとめたハンドブックを作成し、社内イントラネットに掲載しています。


育児・介護 両立支援ハンドブック


イクボス推進

JVCケンウッドは、ダイバーシティマネジメントを推進する上で中枢となる幹部職の重要性を認識しています。部下のキャリアや価値観を理解するだけでなく柔軟にマネジメントを行うため、2019年度に特定非営利活動法人ファザーリング・ジャパンが主宰する「イクボス企業同盟」に加盟しました。イクボスとは、職場で共に働く部下・スタッフの仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)を考えて個人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる理想の上司(経営者・幹部職)のことを指します。当社では、幹部職のイクボスについて理解を深める講演会の実施など、意識改革への取り組みを進めています。