従業員の人財育成

JVCケンウッドグループは、企業の継続的成長において人財育成が最重要事項であると認識しています。従業員一人一人の成長をサポートする教育・研修体系の整備や、ライフスタイルが変わっても長く働き続けられる制度の構築と活用を促すことで、従業員の育成と定着を図っています。


能力・キャリア開発を支援する取り組み

JVCケンウッドでは、自らの職務遂行に必要な能力を高め、組織の中で自らの能力を発揮することを目的とし、従業員向けの能力開発・強化研修を体系的に展開しています。また、自らの経験を生かしながら「将来のありたい姿」の実現を支援するキャリア・デベロップメント・プログラムを実施しています。この2つの取り組みにより、従業員一人一人の成長をきめ細やかにサポートする研修体制を整えています。


従業員向けの能力開発・強化研修

JVCケンウッドは、新入社員としての入社時に実施する「新入社員研修」、社内の役割等級昇格時に実施される「昇格者研修」、管理職への昇格時に実施される「新任幹部職研修」等の階層別研修、社外セミナーやビジネススクールへの参加等、多様な人財を育成するための研修体系を整備し、従業員の成長意欲に応えることを目指しています。

また、事業戦略や業務運営上で会社全体として必要となる専門知識や実務的知見等を社内に展開するために、各部門が自主的に企画する専門知識・実務研修も実施しており、従業員一人あたりの年間平均研修時間*は8.5時間となっています。

*「能力開発・強化研修一覧」(下表)を対象に算出しています。


能力開発・強化研修一覧

研修項目 内容(対象者) 2019年度受講者
経営層育成研修 外部研修への派遣および海外拠点長研修を実施 3人
次世代グローバル人財育成研修 部門から選抜された将来の海外赴任候補者 15人
階層別研修 ① 新入社員研修:集合研修および販売実習
74人 242人
② 昇格者研修:一般職の役割等級昇格者向け 118人
③ 新任幹部職研修:管理職昇格者向け 50人
キャリアデザイン研修 下記「キャリア・デベロップメント・プログラム」参照 352人
各部門による
専門知識研修、実務セミナー

各部門の企画運営による独自の専門知識・実務研修を実施(集合研修およびeラーニング)

<2019年度実施テーマ>

ダイバーシティ、メンタルヘルス、リスクマネジメント、知的財産、法務、コンプライアンス、貿易実務、情報セキュリティ、品質管理、環境等

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キャリア・デベロップメント・プログラム

キャリア・デベロップメント・プログラムは以下の3つで構成されており、それぞれ対象者や内容が異なります。


1. キャリア面談

キャリア・デベロップメント・プログラムの中で最も基本となるキャリア面談は、従業員本人が上司と自身のキャリアビジョン(将来のありたい姿)やキャリア開発テーマ(所属部門とのマッチングや個々の保有スキル等)について話し合い、個人の進みたい方向性と会社の期待をすり合わせる機会です。全従業員が対象となっており、年1回実施されます。


2. キャリアデザイン研修

キャリアデザイン研修は、従業員自らのキャリアビジョンを描き、実現のために必要な行動が何かを考える機会となっており、基本的に5年ごとの節目で対象となります。従業員は、現在までの働き方を振り返りながら将来のありたい姿を考えることで、多くの気付きを得ることが期待されます。また、参加者同士がお互いのキャリアビジョンを話し合う中で、「将来の目標に向けた自己啓発」「家庭生活や地域とのつながり」といったワーク・ライフ・バランスを総合的に考える機会となっています。


3. キャリア開発支援

キャリアデザイン研修の受講者は、研修終了後にはキャリア開発支援制度を受ける資格を得ます。この制度は、研修で学んだ内容や気付きを生かし、さらなるチャレンジができるよう、時間的・金銭的な支援を含んでいます。これまでに、社会保険労務士の資格取得を目指す等、熱意と能力のある従業員の人財開発を積極的に支援することで企業としての価値向上に寄与しています。2019年度は58人への支援を実施しており、他の従業員への良い刺激にもなっていることから、今後も積極的な支援制度の活用を推進していきます。


CDP(キャリア・デベロップメント・プログラム)体制図



次世代グローバル人財育成研修

部門からの推薦を受けた若手人財に対して、将来の海外赴任を視野に入れた次世代グローバル人財育成研修を実施しています。当該研修では語学力やコミュニケーション能力の向上を狙った集合研修を実施していますが、これは海外赴任人財が固定化される傾向により海外勤務経験を有する従業員が減少する等の現象に対応した施策の一つとしても位置付けられています。本研修と同時に運用をスタートした海外赴任任期ルールと相まって問題の解決に取り組むとともに、グローバルな環境やグローバルな事業を牽引できる次世代人財の育成に取り組んでいます。



その他の取り組み


女性の管理職の育成

女性幹部職比率向上を目指し、将来の幹部職候補となる女性従業員向けに階層別の研修を実施しています。また、幹部職に対してはダイバーシティ研修を行い、ダイバーシティの考え方や目的、組織のダイバーシティ実現によるポジティブな変化(ダイバーシティを通じて自分を変える、全員の働き方を変える)について理解を深めています。


FA(フリー・エージェント)制度

自己実現・自己変革を促し、チャレンジする風土を醸成するため、FA(フリー・エージェント)制度を導入しています。所定の勤続年数を経て、相応の業務経験を積んだ従業員が対象となります。従業員が、自ら意思と意欲によりスキルとキャリアを棚卸し、FA制度の厳密な選考を経て希望する職種への異動の機会を勝ち得ることにより、モチベーション高く、それぞれの能力を十分に発揮し、業績への多大な貢献を実現することを目指します。


社内公募制度

社内公募制度は、FA制度と同様、従業員が自らの意思と意欲に基づいて組織内の他部署への異動を実現する制度となっています。人財の流動化により組織の活性化を促す他に、各現場のニーズに対して迅速に即戦力を確保することを目的に導入している点がFA制度と異なります。本制度とFA制度では、従業員が自らの能力開発に自律的に取り組み、また、個々人の希望に沿ったキャリア形成の実現を支援しています。


技術・ノウハウ継承の取り組み

JVCケンウッドグループでは、熟練エンジニアの定年での離職による技術的な影響を軽減し、社内に蓄積された技術・ノウハウ継承を確実なものとするため、定年まで会社に貢献した従業員に対し、再雇用制度を設けています。高年齢者雇用安定法に基づき、規定された60歳の定年後、希望者に対しては65歳までの雇用延長を可能とする制度です。本制度により、元従業員がこれまで培った技術やノウハウを若い世代が受け継いでいく上で十分な時間を確保できると同時に、定年を迎えた元従業員の生活基盤を引き続き支える有益な制度となっています。