*1:Direct drive Image Light Amplifierの略。
「D-ILA」デバイスは、JVCケンウッドが独自に開発した高精細反射型液晶パネルです。高輝度と高精細化を両立できる特長があり、液晶層を通過した光源からの光を90%以上の高開口率を持つ画素電極で反射させることにより、高輝度が可能になりました。JVCケンウッドは拡大する4K(4096×2160画素)、8K(8192×4320画素)映像市場向けD-ILA搭載プロジェクターに加え、光通信など映像技術用途以外の市場に向けて応用展開しています。
D-ILAデバイス
D-ILAは高密度画素を配列させたシリコン基板と垂直配向液晶技術を組み合わせた反射型の表示デバイスで、高輝度と高コントラストの両立を実現しています。
D-ILA のシリコン基板には鏡のような電極(反射画素電極)が配置され、その下にCMOSベースの駆動回路を埋め込むことで、原理的にCMOSプロセスの限界まで画素の開口率を高めることができます。
対向するガラス基板は透明電極をもち、画素電極との間にかかる電圧で液晶の制御を行います。また、独自の垂直配向液晶技術で業界最高クラスの高コントラストを実現すると共に、無機配向膜の採用で高い信頼性も実現しています。1997年の生産開始以来、業界のパイオニアとして長年の量産実績を誇っています。
小型/高密度 D-ILAデバイスの構成図
D-ILA素子の変遷
D-ILAは、当社独自の無機配向膜による垂直配向液晶を採用しているほか、画素電極表面の平坦化、画素間ギャップの微細化、セルギャップの制御等を極限まで最適化することにより高精細映像の要となる高コントラスト化を実現しています。
※写真はイメージです。
画素間ギャップの微細化・平坦化
なめらかな階調表現を実現する高精度アナログ駆動、画素シフトや3Dに適合した独自のフレームスキャン方式デジタル駆動等、各種アプリケーションの特性に応じた液晶の駆動方法を実現しています。