D-ILAプロジェクターは、映像が本来持っている「ネイティブコントラスト」の向上に徹底的にこだわり、極限まで高めることに成功しました。さらに、シーンごとに光源輝度を調整する「ダイナミックコントラスト」との組合せにより、圧倒的なコントラスト性能を実現。漆黒の闇から眩しい光の立体感まで、映像のすべてがリアルに浮かび上がります。
独自のD-ILAデバイスと高精度な光学部品、さらにそれらを支える高度な光学シミュレーション技術と実装技術、光学系のあらゆる不要光を徹底的に排除する設計へのこだわりによって、JVCケンウッドならではの高いネイティブコントラストを実現しました。
光学系に、独自の高性能ワイヤーグリッド偏光板を搭載しました。ナノレベルで形成された金属微細構造が、特定方向の直線偏光のみを透過し、不要な偏光成分を効果的に遮断します。これにより、光学系内の不要光による黒浮きを抑え、ネイティブコントラストを飛躍的に向上させます。また、ワイヤーグリッド偏光板を高精度に保持するために、極めて精密な機構設計と組立技術、さらに熱や振動に対する高い安定性も追求しています。
ワイヤーグリッド偏光板
D-ILAデバイス特有の位相差による光漏れを抑えるため、専用設計の偏光補償板を開発。高度な偏光シミュレーション技術によって偏光特性を最適化することで、液晶層を通過する光の偏光状態を精密に補正して黒浮きを大幅に低減しました。これらの高度な光学設計と実装技術が融合することで、D-ILAデバイスのネイティブコントラストを極限まで引き出し、映像の階調表現と臨場感を飛躍的に向上させています。
偏光補償技術
映像の純度を極限まで高めるため、光学部品の端部で発生する微細な散乱光や、投射レンズ内の多重反射による乱反射光など、映像に悪影響を及ぼす光の経路を一つひとつ解析し、光学系のあらゆる部品に対して徹底した不要光対策を施しています。こうした細部へのこだわりが、ネイティブコントラストの向上と、深みのある黒、そして圧倒的な臨場感の実現につながっています。
光学シミュレーションによる徹底した不要光対策