「K2テクノロジー」は、JVCケンウッドとビクタースタジオにより共同開発された音源のデジタル化における高音質化情報処理技術です。
これまでに様々な技術が開発されていますが、「元の状態に戻す・復元する」「変質させない・オリジナルのまま」という一貫した理念のもとに、アーティストの拘りの詰まったオリジナルマスターの魅力を忠実に再現することを目指し、音響機器やマスタリングなど音楽コンテンツ制作にまで広く活用されています。
K2テクノロジー
「K2テクノロジー」には、多くのオリジナル技術が採用されていますが、その中でも他の類似技術にはない2つの特徴があります。
「K2テクノロジー」は、他の類似技術が採用している周波数ドメイン(時間ごとに切り取った周波数情報からデジタル化処理の際に失われた情報を作り出す)を採用せず、時間軸(タイムドメイン)での信号処理を基本としています。これは時間ごとに変化する波形情報を、波形のピークごとに区切って解析を行い、変質・劣化した音楽情報を復元するという、他には例の無い発想のオリジナルテクノロジーです。
「K2テクノロジー」は、音響機器メーカーのハード側技術者と、音楽制作ソフト側のスタジオエンジニアによって共同開発された技術で、データ特性や技術的側面からの検証は勿論ですが、最終判断はスタジオエンジニアの耳による試聴評価を原則としています。
「K2」がご評価頂いている背景には、“どれだけ特性的に優れていても、「音」である以上、実際に聴いて良くなければ評価に値しない”との厳格なポリシーがあります。
VICTOR STUDIO
「K2HDプロセッシング」は、圧縮や下位フォーマットへの変換により、変質・劣化してしまったデジタル音源を、圧縮や変換前のCDクオリティーやオリジナルマスターと同等のクオリティーまで復元するもので、現在の「K2テクノロジー」を代表する技術です。
時間軸(タイムドメイン)でのシンプルな波形処理により、無理な高調波の付け足しではなく自然に高域が復元されるのが最大の特徴です。最大100kHzまでの高域成分の復元が可能で、CDマスターからのハイレゾ音源制作やストリーミング音源の高音質化に重要な役割を担っています。
「K2HDプロセッシング」による高周波数帯域拡張
高周波数帯域拡張のイメージ