NXDN™は変調方式、伝送方式及び誤り訂正技術を適切に組み合わせることで、狭帯域環境においても高品質かつ多機能な無線通信を実現しています。また、NXDN™は無線機間での直接通信や基地局を介した通信などさまざまな通信方法にも対応しています。
NXDN™の変調方式には「4値FSK(4-Level Frequency Shift Keying)」が採用されています。これは、1シンボルあたり2ビットの情報を周波数の変化によって表現する方式であり、狭帯域でも高いスペクトル効率を実現することが可能です。これにより、限られた周波数資源を有効活用しながら、安定したデジタル通信が可能となります。
伝送方式には「FDMA(Frequency Division Multiple Access:周波数分割多重接続)」が用いられています。FDMAは、各通信に異なる周波数チャネルを割り当てる方式で、6.25kHzまたは12.5kHzのチャネル幅を使用します。これにより、複数の通信を同時に行うことができ、既存のアナログFM方式との共存や段階的な移行も容易です。
<FDMA方式>
NXDN™は誤り訂正技術(FEC)を備えており、通信の信頼性を高めています。また、音声コーデックにはAMBE+2™が採用されており、音声品質と圧縮効率のバランスが取れています。さらに、音声通話だけでなく、GPS位置情報や短文メッセージなどのデータ通信にも対応しており、柔軟な運用が可能です。
<商標について>