モビリティ&テレマティクスサービス分野における価値創出

安心・安全な自動車社会の実現に貢献

貢献するSDGs


日本における交通事故は、現在年間で約31万件発生しており、死者・重傷者数は計約3万人となっています※1。昨年から交通量が減少し、交通事故自体は減少傾向ではありますが、あおり運転、児童や高齢者を巻き込んだ交通事故への対策は喫緊の課題となっています。

また、自動車産業は近年脱炭素化に向けた抜本的な改革が求められていますが、現在街中を走行している自動車が事故や交通渋滞を避け、効率的に走行しGHG(温室効果ガス)排出量を削減することも重要な取り組みの一つです。

JVCケンウッドグループが重視しているSDGsゴール3「すべての人に健康と福祉を」やゴール11「住み続けられるまちづくりを」では、交通事故の半減や交通の安全性改善が求められています。また、ゴール13「気候変動に具体的な対策を」では、文字通りGHG排出量削減に向けた具体的な対策が求められています。交通事故や交通渋滞のない、安心・安全な自動車社会の実現は、JVCケンウッドグループにとっても重要な取り組むべき課題であると認識しています。

※1 警察庁「令和2年中における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」(2021年2月18日公開)


近年、自動車ユーザーの安心・安全への意識が高まり、ドライブレコーダーの普及は急速に進んでいます。JVCケンウッドは、長年培ってきた車載技術と映像・光学技術を融合することで、安全運転をサポートするドライブレコーダーに欠かせない高機能・高信頼性・高画質録画を実現し、市場でトップクラスのシェアを獲得しています。(Phase 1)

また、通信型ドライブレコーダーを活用した高機能ドライブレコーダー事業においては、LTE回線(4G)による通信機能を搭載することにより、記録した映像や急加速・急減速といった運行情報、位置情報などをクラウドサーバへ直接送信し、安全運転の支援、交通渋滞の回避に寄与する運行情報の管理、事故発生時の迅速な対応を可能とします。(Phase 2)

さらに、高機能ドライブレコーダーサービス事業と融合した、IoTプラットフォームサービス事業を検討しています。ドライブレコーダーなどの車載IoTデバイスから得られる各種データを最大限に活用することで、ドライバーへ安心・安全を提供するテレマティクスサービス事業の拡大により新たな価値創出を図っています。(Phase 3)


テレマティクスサービス事業の中長期成長シナリオ


ナビ連動型ドライブレコーダー

フロント用・リア用のナビ連動型ドライブレコーダーは、JVCケンウッドの「彩速ナビ」とのスマートな連動により、車両前後のダブル高画質同時録画を実現しています。また、ルームミラー代わりとなる「バーチャルルームミラー機能」の搭載で、後部座席の人や荷物で視界が遮られたり、夜間や悪天候など視界が悪かったりする場合でも後方確認を可能にし、事故発生率の低下に寄与します。そのほかにも、フルHDの1.8倍の高解像度WQHDの高画質録画に対応したモデル、無線LANで手軽にスマートフォンへ動画を転送できるモデル、また駐車時の監視録画の機能が充実したモデルなど、多彩なドライブレコーダーを展開しています。お客さまのニーズにきめ細やかに応えることで、運転中や発進・駐車時における不安を軽減し、より安全で快適な自動車の運転を支援しています。


ナビ連動型ドライブレコーダーの特徴①

ナビ連動型ドライブレコーダーの特徴②


通信型ドライブレコーダーを活用したテレマティクス保険サービス

通信型ドライブレコーダーは、テレマティクス保険サービスとして、三井住友海上火災保険株式会社の「GK見守るクルマの保険(ドラレコ型)」とあいおいニッセイ同和損害保険株式会社の「タフ・見守るクルマの保険(ドラレコ型)」に採用されています。事故など強い衝撃を検知した際、位置情報や衝撃検知時の映像を自動的にコールセンターへ送信でき、迅速かつ的確な初期対応に貢献する「事故緊急自動通報サービス」や、安全運転サポート機能を搭載することで、ドライバーの安全を守ります。


通信型ドライブレコーダー(※イメージ)


タクシーIoT配車システム「CABmee(キャブミー)」

KENWOODブランドはこれまでタクシー無線システムを手掛けてきましたが、タクシー業界におけるIoT化の急速な進展を背景とし、新たに次世代型配車システムの開発に取り組み、2018年9月から、クラウドを活用した配車システムからカーナビゲーションや配車情報を表示する車載システムなどまでをトータルで提供する次世代IoT配車システム「CABmee」の提供を開始しています。

CABmeeはクラウドを中心に、オペレータシステム、車載システム、乗客のアプリが連動しており、クラウドでのデータベース管理や地図・ナビなどとの連携が簡単に実現できる発展性や柔軟性が強みとなっています。CABmeeは、自社だけでなく他のメーカーやシステム会社などとの連携や協業、プラットフォームの提供をコンセプトとして開発を行い、それらの機会の増大を図ってきました。その実現に向けた取り組みの一つとして、2020年3月より、CABmeeと、みんなのタクシー株式会社(以下、「みんなのタクシー社」)が提供するタクシー配車アプリ「S.RIDE(エスライド)」との連携を開始しました。みんなのタクシー社の主要株主である都内タクシー事業者が保有するタクシー車両は都内最大規模の1万台超となっています。「S.RIDE」アプリを起動し、ワンスライドするだけで、都内最大級のタクシーネットワークから最も近いタクシーを呼び出すことができるタクシー配車サービスを実現しています。今回、CABmeeを導入しているタクシー事業者においては、「CABmee」と「S.RIDE」を連携させることで、これまでのCABmeeによる電話・アプリでの配車に加えて、S.RIDEによる配車を可能とし、配車注文の拡大を実現します。

今後、「CABmee」と「S.RIDE」の連携を推進することにより、タクシー事業者への利便性の高いサービスの提供、また顧客にとって安心・安全・快適な移動体験の提案を通じて、豊かなモビリティ社会につながるサービスの提供を目指します。


CABmee システム構成(※イメージ)