JVCケンウッドは、中期経営計画「VISION2025」の策定に合わせ、マテリアリティ(重要課題)の見直しを行いました。
「感動と安心を世界の人々へ」という企業理念のもと、2030年に目指す姿からバックキャストし、当社が取り組むべき3つのマテリアリティ(重要課題)と企業基盤強化の取り組みに整理し、課題解決に向けた取り組みを進捗管理するためのKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)の設定を行いました。
JVCケンウッドグループは、事業を通じた持続可能な社会への貢献を推進するために、マテリアリティと企業基盤強化の取り組みを特定しました。マテリアリティと連動したKPIの策定とともに、グローバルに管理できる仕組みの構築に取り組んでいます。
マテリアリティ |
サブマテリアリティ |
関連するKPI |
SDGs |
---|---|---|---|
1.安心・安全への取り組み |
●交通事故の抑制・抑止 ●安心・安全なまちづくり |
・ カーナビゲーションおよびディスプレイオーディオの販売台数 ・ ドライブレコーダーの販売台数 ・ 業務用無線システムの販売台数
|
|
2.環境への対応 |
●気候変動への対応 ●環境負荷の低減 |
・ CO₂排出量削減(Scope1+2) ・ CO₂排出量削減(Scope3)(カテゴリ1、4、11) ・ 廃棄物リサイクル率 ・ 廃棄物排出量の削減(売上高原単位) ・ 容器包装プラスチック使用量の削減 ・ 水使用量の削減 |
|
3.持続可能なものづくり | ●責任あるサプライチェーンへの取り組み ●ものづくり改革 ●イノベーションの加速 |
・ 調達・物流管理関連部門向け「人権に関する研修」の実施 ・ 取引先向け「人権に関する研修」の実施 ・ 外部救済窓口の設置と運用 ・ 新規口座開設時のCSR調達ガイドラインへの賛同署名回収 ・ 取引先に対するCSR自己監査の実施依頼および課題が見つかった取引先に対する是正措置の実施 ・ RBAなどのアライアンスへの参画と、グローバルフレームワークの活用 |
3つのマテリアリティに対して当社グループが一丸となって取り組むために、企業基盤を強化することも重要です。そこで、企業基盤の強化に向けてもサブマテリアリティ、取り組みテーマ、KPIを設定しています。
サブマテリアリティ | 取り組みテーマ |
関連するKPI |
SDGs |
---|---|---|---|
ダイバーシティ&インクルージョン |
●女性活躍推進 |
・ 女性管理職比率 |
|
●外国籍従業員の活躍推進 | |||
●障がいのある従業員の活躍 | |||
●LGBTに関する取り組み | |||
●採用数 | |||
●VISION2025WS | |||
従業員の活躍促進 |
●人権の尊重 | ー |
|
●労働安全衛生 | |||
●風土・働き方改革 | |||
●従業員の健康管理 | |||
●公正な労使関係 | |||
●労働安全衛生 | |||
ガバナンス |
●コーポレート・ガバナンス |
・取締役会における審議の充実 ・ 社外取締役に対するトレーニング/オフサイトミーティングなどの実施 ・ 取締役会と経営層のダイバーシティ強化 ・ IT セキュリティ研修受講率 ・ 標的型メール訓練(開封者研修の受講率) |
|
●コンプライアンス行動基準 | |||
●情報セキュリティ |
JVCケンウッドは、マテリアリティに対する取り組み状況を把握し、さらなる改善につなげるために、各マテリアリティに紐づく指標(KPI)を策定し、2022年度目標を定めて取り組みを行ってきました。各項目の取り組み状況は以下のとおりです。
No. |
マテリアリティ |
目指すべき取り組み |
KPIと2022年度 目標 |
達成状況 | SDGs |
---|---|---|---|---|---|
1 |
気候変動への対応 |
|
温室効果ガス(Scope1+2)排出量削減: |
◎ | |
2 |
|
温室効果ガス(Scope3)排出量削減: Scope3カテゴリー1/4/11におけるCO₂の算定と削減 |
〇 | ||
3 |
水資源の保全 |
水使用の管理 |
水使用量の管理:2025年までに2019年比6%削減 |
◎ | |
4 |
環境負荷の低減 |
排水および廃棄物の削減 |
廃棄物リサイクル率の向上:2025年までにリサイクル率90%以上 |
◎ | |
5 |
持続可能な ものづくり |
プラスチック使用量の |
プラスチック使用量の削減 |
〇 | |
6 |
サプライチェーン マネジメント |
児童労働/強制労働の禁止 | 人権デューデリジェンス活動の実施 |
◎ | |
7 |
ダイバーシティ&インクルージョン |
女性活躍推進 |
女性の管理職比率:6.5% |
× | |
8 |
リスクマネジメント の取り組み |
コーポレート・ガバナンス |
取締役会における審議の充実 社外取締役に対するトレーニング/オフサイトミーティングなどの実施 |
◎ | |
9 |
情報セキュリティ |
ITセキュリティ研修受講率:93% サイバーセキュリティ事故発生件数:1件以内 |
◎ | ||
10 |
交通事故の防止 |
モビリティ&テレマティクス サービス製品・サービスによる価値創出 |
ナビゲーション市場でのシェア拡大 ドライブレコーダー市場No.1メーカーのポジション獲得(2023年) |
◎ | |
11 |
イノベーションの加速 |
知的財産の管理・活用 |
SDGsのゴール3「すべての人に健康と福祉を」、9「産業と技術革新の基盤をつくろう」、11「住み続けられるまちづくりを」に関連する特許出願件数を全特許出願件数の10%以上とする |
◎ |
|
12 |
ステークホルダー パートナーシップ |
ステークホルダーとの協働 |
社外パートナーとの連携で、車載バッテリー再利用ポータブル電源を市場投入 |
〇 |
◎:達成、〇:ほぼ達成、×:未達成