2010年

NEWS RELEASE

2010年1月8日

ドイツにおけるDVD関連の特許侵害に対する裁判で
日本ビクター(株)の勝訴が確定、ライセンス契約に向けた協議に合意

JVCケンウッドグループの事業会社、日本ビクター株式会社(以下「ビクター」)が、台湾の大手DVD記録ディスクメーカーRitek Corporation(以下「Ritek社」)のドイツ法人Conrexx Technology BV(以下「Conrexx社」)を相手取り、ドイツマンハイム裁判所に提訴していたDVD記録ディスクの特許侵害(デジタル情報のスクランブル記録に関する技術)に対する訴訟において、ビクターの勝訴が確定しましたのでお知らせいたします。かかる結果を受け、ビクターとRitek社は同特許に関してライセンス契約を早急に締結することで合意し、和解条件の協議を進めてまいります。


2009年3月、ビクターはConrexx社がビクターの所有するDVD製品に必須のデジタル情報のスクランブル記録に関する欧州特許を侵害し、不当にDVD製品を製造していると判断し、同製品の製造中止を求める訴状をドイツマンハイム裁判所に提出しておりましたが、このたび同裁判所においてビクター勝訴の判決が下されました。

(判決の要旨)Conrexx社による、

  • DVD-Rディスクの販売、使用、輸入等の行為の中止および禁止
  • 特許侵害製品に関する情報の開示と侵害行為による損害の賠償
  • 弁護士費用を含む訴訟費用の弁済

ビクターはDVD関連技術に関する必須特許権者として、DVD6Cを通じて、また、ビクター単独でライセンス活動を継続的に推進しています。その結果、DVD6Cよりライセンスを取得した企業に加え、太陽誘電株式会社やMoser Baer India, Ltd.等がビクターから単独でライセンスを取得しています。そして、かかるライセンスを取得せずに不当に事業を継続しているDVD製品の製造業者に対し、各国において法的手段も含めた対応を行っています。

今回の判決は、ビクターの所有する特許の重要性と主張の正当性を改めて示すものであり、今後もライセンス未取得の事業者に対する権利行使活動をさらに強化していきたいと考えています。


当社グループは、これまでにも当社製品の特許を侵害する業者に対しては、摘発や訴訟などを通じ、厳正なる姿勢で臨んできましたが、今後も消費者の保護と当社グループの権益を守ることを基本姿勢に、これら違法業者に対して、より一層強力に知的財産権などの侵害排除に向けた取り組みを全世界で推し進めてまいります。


DVD6C … DVDの技術およびフォーマットの主要開発会社9社(日立製作所、パナソニック、三菱電機、三洋電機、シャープ、東芝、日本ビクター、Warner Bros. Home Entertainment、サムスン電子)で構成するライセンシングエージェンシー。構成企業9社が持つ「DVD-Video Player」「DVD Recorder」「DVD Drive」「DVD-Video Disc」「DVD Recordable Disc」などに関するDVD規格必須特許を、全世界の対象特許の使用を希望する第三者に対して一括ライセンスを与える団体。

本件に関するお問い合わせ

JVC・ケンウッド・ホールディングス株式会社 経営戦略部 広報・IR担当
TEL: 045-444-5232 FAX: 045-444-5239
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