マクラーレン・メルセデスF1チームと共同作成した400戦記念ロゴ

株式会社JVCケンウッドは、マクラーレン・メルセデスF1チーム（以下、「マクラーレン」）との無線システムの供給に関するオフィシャル・サプライヤー契約を締結していますが、米国テキサス州で開催されたUSグランプリ（11月2日決勝）において、同チームへの無線システムの供給が400戦目を迎えましたことをお知らせします。

1. マクラーレンとのパートナーシップについて

当社とマクラーレンは、1991年にオフィシャル・サプライヤー契約を締結し、同年10月に鈴鹿サーキットで開催された日本グランプリでケンウッドブランドの無線システムを供給して以来、日本企業としては最も長い23年間にわたって継続的に同チームをサポートしています。

実際のレースにおいて無線システムは、レースの戦略やタイヤ交換のタイミングなどの重要な情報を、ドライバーとチームスタッフの間で交信するために使用されており、日常では想定することができない衝撃や振動、騒音の中でも、正確かつ確実にコミュニケーションすることが求められています。

1946年の旧ケンウッドの創業以来、長年にわたって培ってきた無線システムに関するノウハウと、高音質化技術や情報暗号・複合化技術をはじめとする最先端のテクノロジーを結集することで、独自のデジタル方式による専用無線機を供給し、マクラーレンの多くの勝利に貢献してきました。

2014年シーズンも、これまでと同様に、無線システムの供給と専任スタッフによる全面的な技術サポートを行ってきましたが、米国テキサス州で開催されたUSグランプリ（11月2日決勝）において、同チームへの無線システムの供給が400戦の節目を迎えました。当社はこれを記念して、マクラーレンと共同で400戦記念ロゴを作成し、当社Webサイトにおける特設サイトでの掲載や各種プロモーションに活用することで、ブランドプレゼンスの向上をはかります。

今後も、これまで培ってきたノウハウとこれら研究開発活動による最先端技術の粋を集めたデジタル無線システムを提案していくことで、マクラーレンの勝利への貢献を目指します。

マクラーレンから、400戦記念ロゴとともに、ロン・デニス氏やドライバーのサインが入ったリアウイングの翼端板をいただきました。USグランプリでは、実際のマシンにおいても400戦記念ロゴが入ったリアウイングが使用されました。

マクラーレングループ 会長 兼 CEO ロン・デニス氏のコメント

ケンウッドとパートナーシップを結んでからこの400戦の間、無線システムによる効果的な通信の重要度は以前にも増して高くなっています。意思伝達能力がレース結果を左右する中、我々はともに86勝を上げてきました。長年にわたるケンウッドのマクラーレンに対する貢献に多大な感謝の意を表するとともに、ケンウッドとの今後の輝かしい未来に期待しています。
※マクラーレンのリリースはこちら

当社 代表取締役会長 兼 CEO 河原 春郎のコメント

世界中から各産業の最先端技術が集結した、最も華やかでありながら最も過酷なモータースポーツの世界に参画することは、当社のブランドプレゼンスの証ともなっています。特に歴史と伝統のあるトップチームのマクラーレンと23年間で400戦にわたって長くパートナーであり続けられたことは当社の誇りです。当社のノウハウと技術を結集したデジタル無線機を供給することでチームの勝利に貢献し、同チームが再び頂点に君臨できるようサポートしていきます。
※当社サイト "KENWOOD with McLaren Mercedes"はこちら

2. マクラーレンに供給している無線システムについて

2014年シーズンからは、北米のBusiness & Industry（民間産業）市場を中心に、業界でトップクラスの高い実績があり、世界各国で展開している業務用デジタル無線機器“NEXEDGE^®”シリーズをベースとして、マクラーレン向けにカスタマイズしたデジタル無線システムを新たに供給しています。

“NEXEDGE^®”シリーズは、過酷な環境下でも使用が可能となる信頼性・堅牢性だけでなく、デジタル無線システムならではの「音声の秘匿化」や「ノイズの低減」、「デジタル信号補正技術や狭帯域での感度向上による広域な通信範囲」などを主な特長としており、日常では想定しえない衝撃、振動、騒音の中での使用となるレース時においても、チーム内におけるドライバーとチームスタッフの迅速かつ正確なコミュニケーションを実現します。