NEWS RELEASE
2016年10月4日
当社独自の高精細反射型4Kデバイス「D-ILA」を従来比※1約31%に小型化
世界最小※20.69型4K「D-ILA」デバイスを新開発
株式会社JVCケンウッドは、独自開発のプロジェクター用高精細反射型液晶デバイスである「D-ILA」において、世界最小※20.69型の4K「D-ILA」デバイスを新開発しました。これにより、4K高解像度で高コントラストの4Kプロジェクターのさらなる小型化が可能となります。そしてこのたび、本デバイスを搭載したJVCブランドの4K “D‐ILA”プロジェクター「DLA-Z1」をいち早く商品化しました(本日報道発表、12月上旬より発売予定)。当社は、本デバイスを核に、今後ますます拡大する4K市場へ向けて展開していきます。
※1:当社製1.27型4K「D-ILA」デバイスとの面積比較において。
※2:ホームシアタープロジェクター用ネイティブ4Kデバイスとして(2016年10月4日現在当社調べ)。
<新開発の0.69型4K「D-ILA」デバイスの主な特長>
1.当社独自の「D-ILA」微細画素設計技術により、画素ピッチ3.8㎛角の世界最小※20.69型4K「D-ILA」デバイス(水平4096x垂直2160画素)を実現。
2.画素間ギャップ0.18㎛を実現したことにより、小型高解像度でありながら90%以上の高開口率を維持。
3.これまで培ってきた画素間電極面の平坦度最適化技術と、デバイス内遮光設計技術により、プロジェクター輝度向上と、デバイス単体でのコントラスト比20000:1を両立。
4.当社で実績のある垂直配向方式液晶、無機配向膜を用い、長寿命・高耐久性を継承。
<開発背景>
<4K「D-ILA」デバイス>
当社が独自開発したプロジェクター用高性能反射型液晶デバイス「D-ILA」は、プロジェクター用反射型液晶デバイス”LCOS”の代表的モデルで、高輝度と高精細化の両立できる特長があります。1997年にSXGA(130 万画素)タイプの開発に成功し、2000年には4K解像度を実現。さらに2004年に1.7型、2007年に1.27型へと小型化を実現してきました。ハイエンドプロジェクター向けデバイスとして多年にわたる量産実績を積み重ね、これまで培ってきた技術力を結集し、このたび次世代の「D-ILA」デバイスとして、従来比※1約31%の小型サイズである0.69型の4K「D-ILA」デバイスを開発しました。各種コンテンツをはじめ拡大する4K映像市場へ向け、本デバイスを搭載したプロジェクターの商品化に加え、光位相制御など新たな用途への展開を目指していきます。
<主な仕様>
デバイスサイズ | 0.69型 | 開口率 | 91% |
---|---|---|---|
画素数(水平x垂直) | 4096x2160ピクセル | デバイスコントラスト | 20000:1 |
画素ピッチ | 3.8㎛ | 液晶モード | 垂直配向液晶 |
画素間ギャップ | 0.18㎛ | 配向膜 | 光安定無機配向膜 |
<商標について>
- 「D-ILA」は株式会社JVCケンウッドの商標または登録商標です。
- その他、記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ
- 【報道関係窓口】
- 株式会社JVCケンウッド 企業コミュニケーション統括部 広報・IR・SR部
TEL: 045-444-5310 〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地
- 【お客様窓口】
- 株式会社JVCケンウッド メディア事業部 映像デバイス事業統括部マーケティング部
TEL: 046-836-7304 〒239-8550 神奈川県横須賀市神明町58-7