2016年

NEWS RELEASE

2016年10月7日

マクラーレンF1チームとのオフィシャル・サプライヤー契約
日本グランプリで25周年に到達

 株式会社JVCケンウッドは、マクラーレンF1チームと無線システムの供給に関するオフィシャル・サプライヤー契約を締結していますが、三重県の鈴鹿サーキットで開催される日本グランプリ(10月9日決勝)において、同チームへの無線システムの供給が25周年の節目を迎えますのでお知らせいたします。

1.マクラーレンF1チームのオフィシャル・サプライヤーとして

 当社は、マクラーレンF1チームと1991年にオフィシャル・サプライヤー契約を締結し、同年、鈴鹿サーキットで開催された日本グランプリにおいてケンウッドブランドの無線システムを初めて供給しました。

 それ以来、グランプリレースの期間中、ドライバーとチームスタッフの間で重要なコミュニケーションを行う際に使用される、信頼性の高い無線システムとして供給するとともに、当社の専任技術スタッフがチームに帯同し、全面的なサポートを行ってきました。そしてこのたび25周年を迎えることで、日本企業としては最も長い期間にわたるオフィシャル・サプライヤーとなります。

 当社の無線システムは、ピット内での交信など、チームが最高のパフォーマンスを発揮するためのミッションクリティカルなコミュニケーションのために使用されており、「音声の秘匿化」や「ノイズの低減」といった特長を生かし、技術力が厳しく試される世界最高峰のモータースポーツにおいて、信頼性の高い音声通信をマクラーレンF1チームに提供しています。

 マクラーレンF1チームに供給している無線システムは、ノイズキャンセル技術を用いることによってレース中の120dB SPL(Sound Pressure Level)を超える強烈な騒音下でも、チーム内における正確なコミュニケーションを可能にします。

 マクラーレンF1チームとの長きにわたるパートナーシップを生かし、当社は今後も最先端技術の粋を集めたデジタル無線システムの開発を強化していきます。

※大型旅客機のジェットエンジンの近くでの騒音値と同等


マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター エリック・ブーリエ氏のコメント

ケンウッドは、長年培ってきた無線システムに関する経験と知見によって、マクラーレン・ホンダ専用のソリューションを生み出してきました。モータースポーツ全体を見渡しても、このようなソリューションは他に例がありません。

今年はJVCケンウッドとの密接な協力関係の開始から25周年の節目となりますが、これは驚くべき実績・成果であり、マクラーレン・ホンダの全ての者にとって大きな誇りです。両社の固い絆と、両社に共通の卓越した技術に対する眼識の証と言えるでしょう。


当社 執行役員待遇 グローバルブランド戦略部長 ファビアン・グレゴアールのコメント

グランプリレースは現代最先端の技術が集結する場です。1991年以来、私たちはチームに最高のサポートができるよう、最高のエンジニアと揺るぎない情熱を捧げてきました。私たちは25年間という極めて長きにわたり、マクラーレンのサプライヤーであり続けられたことを誇りに思います。技術やノウハウという財産に裏付けられた最先端の無線システムの供給を通じて、私たちは、ワールドクラスのパートナーシップの一環として、今後もマクラーレンを支援していきます。

2.マクラーレン・オートモーティブ社とのパートナーシップについて

 当社は、マクラーレンF1チームとの25年にわたる強固なパートナーシップ関係を生かして、同じマクラーレングループの一員であるマクラーレン・オートモーティブ社の高級スポーツカーに当社が開発を進めている先進のデジタルコックピットシステム(ヘッドアップディスプレイや車載用カメラ、電子ミラーなど)を搭載したショーカーを開発し、世界最大級のエレクトロニクス・ショー「International CES」にて2年連続で展示しました。

 また、本年にはマクラーレン・オートモーティブ社とテクノロジーパートナー契約を締結し、デジタルコックピットシステムの共同開発を推進することで、オートモーティブ分野における純正事業への本格参入を実現していきます。


「2016 International CES」で展示した
ショーカーのベース車「McLaren 675LT」


All in One Head Up Displayなど
先進のデジタルコックピットシステム

本件に関するお問い合わせ

【報道関係窓口】
株式会社JVCケンウッド 企業コミュニケーション統括部 広報・IR・SR部
TEL: 045-444-5232 〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地