NEWS RELEASE
2017年3月30日
業務用デジタル無線通信プロトコル「NXDN™※1」が
ITU-R※2(国際電気通信連合 無線通信部門)から国際標準規格として認定
※1:当社とアイコム株式会社が共同開発した民間企業向け業務用デジタル無線システムの通信プロトコル
※2:International Telecommunication Union Radiocommunications Sectorの略
当社とアイコム株式会社が独自に共同開発した民間企業向け業務用デジタル無線システムの通信プロトコル「NXDN™」が、周波数効率に優れた通信プロトコルの一つとして、電気通信分野における国際専門機関の無線通信部門ITU-R(International Telecommunication Union Radiocommunications Sector)から国際標準規格として認定され、同機関が発行するレポート「ITU-R Report M.2014」に記載されましたのでお知らせいたします。
「NXDN™」は、6.25kHzおよび12.5kHzの狭帯域FDMA技術を採用した効率性において世界でトップクラスの通信プロトコルで、世界各国で使用可能な周波数帯域をカバーする数少ない通信プロトコルであるとともに、無線機間での直接通信や基地局を介した通信などさまざまな通信方法にも対応しています。この通信プロトコルの活用により、米連邦通信委員会(FCC:Federal Communications Commission)が定める狭帯域化の要求を満たす業務用デジタル無線システムの開発が容易になるだけでなく、公共安全用途や民間企業向けで使用する周波数帯域が不足している国での業務用デジタル無線システムの構築とさらなる普及が期待できます。
当社は、この「NXDN™」に対応した業務用デジタル無線システム「NEXEDGE®」を2008年から発売するとともに、アイコム株式会社や各国の業務用無線機器/測定機器メーカーと共同で任意団体「NXDN™ Forum」を設立するなど、「NXDN™」の普及・標準化に尽力してきました。このたび国際標準規格として認定されたことで、上記のようなさまざまな地域、分野での無線システム普及に一層貢献し、世界規模での普及に向けた大きな一歩を踏み出すとともに、公共機関における新たなデジタル無線の入札などのビジネスチャンスを拡大することが可能となります。
今後も当社では、2015年に発売した「NEXEDGE®」の第2世代モデルを中心に「NXDN™」に対応したデジタル無線システムを展開することで、民間企業だけでなく公共安全市場や公共サービス市場など、世界各国の幅広いユーザーの課題を解決するデジタル無線ソリューションの提供を目指します。
<商標について>
- 「NEXEDGE®」は株式会社JVCケンウッドの商標または登録商標です。
- 「NXDN™」は株式会社 JVC ケンウッドとアイコム株式会社の商標または登録商標です。
- 記載されている会社名、製品名は各社の商標およびその他の国における登録商標です。
本件に関するお問い合わせ
- 【報道関係窓口】
- 株式会社JVCケンウッド 企業コミュニケーション統括部 広報・IR・SR部
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