f 2017年 | ニュースリリース | 株式会社JVCケンウッド

2017年

NEWS RELEASE

2017年12月5日

第5回生物多様性日本アワード受賞のお知らせ
~「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」での地域協働~

 株式会社JVCケンウッドは、「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」の一員として、公益財団法人イオン環境財団が実施した第5回「生物多様性日本アワード」優秀賞を受賞いたしましたので、お知らせいたします。

1.受賞の背景と活動内容

 当社は、サステナブルな社会または環境作りへの貢献を目指すCSR活動の一環として、11年前より事業所内に「共存の森」と位置付けられたビオトープ(緑地と止水池)を設置し、お客様や従業員の憩いの場として活用してきました。

 その後、横浜市環境創造局が進める「京浜の森づくり事業」の一環として活動する「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」の主旨に賛同し、ビオトープを「トンボ池」へと整備して、京浜臨海地区の企業の一員として、地域社会と共に持続的な環境保全活動に取り組んできました。

 「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」では、企業・市民・専門家・行政の連携による「トンボはドコまで飛ぶか調査」を通して、明治以降、横浜市内でいち早く工業化の進んだ京浜臨海部の緑地や水辺を拡充し、さらに「質を考慮した緑化」の重要性を広く知っていただき、環境エコアップを推進することを目的に活動を続けています。

 トンボは、幼虫期はヤゴとして水域を、成虫期は草原や森林など陸域を生活の場とするため、その生育状況が2つの環境域の総合的環境指標となっています。また、他の生物との関係が濃密であることから、生物多様性の指標として最適な生き物とされており、多くの都市自然再生の象徴として扱われています。

 「トンボはドコまで飛ぶか調査」では10年以上にわたり、京浜臨海部で見られるトンボの種類や頭数、行動範囲などを地道にモニタリングしてきました。その活動を通して、調査地点のある当社をはじめとする様々な企業などがトンボ池の新設や、既存緑地、水辺の改修などに取り組んでいます。その結果、京浜臨海部の緑地や水辺の環境が豊かに保たれることで、臨海部と内陸の丘陵部の生き物たちを育むエコロジカルネットワークの形成につながり、人と人を結びつけることにもなりました。

2.受賞内容と当社の取り組み

 「生物多様性日本アワード」とは、生物多様性の保全と持続可能な利用の促進を目的として、国連生物多様性条約事務局とのパートナーシップ協定のもと、公益財団法人イオン環境財団が実施しているものであり、本年国内賞は5回目を迎えました。そしてこのたび、当社が参画する「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」が、「指標性の高いトンボに着目し、14年に及ぶ活動を産官民学の多様な主体の連携によって継続し、都市部における生物多様性の取り組みモデルのひとつとなっている。トンボにマーキングをして追うという作業を考案・実施した新規性が光る。」という評価をいただき、優秀賞を受賞いたしました。

 当社は、この受賞を機に関係グループにて本活動の意義・成果を共有し、生物多様性保全に関する取り組みをさらに促進するとともに、レジリエントな企業基盤の強化を図りつつ持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けたCSR活動に積極的に取り組んでまいります。

本件に関するお問い合わせ

【報道関係窓口】
株式会社JVCケンウッド 企業コミュニケーション部 広報・IRグループ
TEL: 045-444-5232 〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地