株式会社JVCケンウッドは、体外診断（IVD＝In Vitro Diagnostics）向けの装置などで使用するデバイス事業における協業促進と早期事業化を図るため、シスメックス株式会社（以下、「シスメックス」）と合弁会社の設立に向けた検討を開始しましたので、お知らせいたします。

　なお、両社の出資比率や協業の範囲、事業規模などについては検討中であり、今後の進捗に応じて詳細内容を発表する予定ですが、現時点で本件に伴う当社の今期業績への影響はありません。

■合弁会社設立の背景

　当社は、「技術立脚型企業」として約1万1千件におよぶ知的財産を保有していますが、ビデオカメラで培った光学技術を車載機器に生かすことで大きくオートモーティブ事業伸張の牽引役となったドライブレコーダーのように、当社の最大の強みである光学・映像などの技術を他の事業領域で生かすことで、“尖った”ソリューションを提供しています。また、ベンチャー企業を含む社外との協業・連携も推進することで、次世代ソリューションの早期事業化を推進しています。

　当社において今後の成長が期待されているヘルスケア事業においても同様に、国立研究開発法人国立がん研究センターや第一三共株式会社、シスメックスと光ディスク技術を応用したがんなどの早期診断システムの共同研究を開始（2017年10月6日広報発表）するなど、これまで培ってきた光学・映像関連の技術・ノウハウを最大限に活用するとともに、他社との協業・連携を図ることで早期事業化を推進してきました。

　このような背景の中でこのたび、体外診断（IVD＝In Vitro Diagnostics）向けの装置などで使用するデバイス事業における協業促進と早期事業化を図るため、シスメックスと合弁会社の設立に向けた検討を開始しました。両社が持つ強みを生かすことで、ヘルスケア領域においても進展が著しいIoT（Internet of Things）化にも対応したヘルスケア事業の拡大を目指します。