NEWS RELEASE
2018年8月8日
ニュージーランド業務用無線通信システム事業会社の株式取得
および資本業務提携に関するお知らせ
株式会社JVCケンウッドは、デジタル無線のソリューションビジネスの拡大を図るため、ニュージーランドのTait Limited(以下、「Tait社」)の完全子会社で、業務用無線通信システムのシステムビジネスやLTEを活用したソリューションビジネスを手掛けるTait International Ltd.(以下、「Tait International社」)の株式を取得するとともに、資本業務提携を締結しましたので、お知らせいたします。
1.株式取得および資本業務提携の理由
当社の主力事業の一つとなる無線システム事業は、世界各国の警察・消防・救急などのパブリックセーフティ市場や、電気・水道・ガスなどのパブリックサービス市場、およびホテル・小売業などの民間市場に信頼性の高い業務用無線システムを供給しています。
このような中で当社は、今後の市場規模の継続拡大が見込まれる北米のパブリックセーフティ市場を中心に、米国無線システム子会社との連携を強化し、北米向けデジタル無線規格「P25」に対応した業務用無線トータルソリューション事業を推進しています。また、民間市場においても、業務用デジタル無線システム「NEXEDGE®」に加え、低コストでシステム構築が可能なデジタル無線規格「DMR(Digital Mobile Radio)」に対応した中継器などの開発・販売を手掛けるイタリアのRadio Activity S.r.l.を子会社化するなど、世界規模で拡大が見込まれるデジタル無線事業の拡大を図っています。
一方で、業務用無線市場では、デジタル化の進展とともにナローバンドからブロードバンドへの大きな転換期を迎えており、新たな事業領域としてブロードバンドソリューション事業の立ち上げが、今後の無線システム事業の中長期的な成長に向けた最重要課題となっています。
このたび株式取得および資本業務提携を締結したTait International社は、当社に先んじてブロードバンドソリューションの製品化を進めているだけでなく、顧客の課題を解決するシステムインテグレーションやソフトウェア開発に強みを持っており、当社とTait International社のそれぞれが持つ技術・ノウハウや販路を融合することで、早期の事業化および拡大を目指します。
また、既存の事業領域においても、開発・製造コストの削減が図れるとともに、Tait International社が持つアジア・オセアニア、ブラジル、ロシアなどの販路を活用することで、同地域における事業拡大が期待されます。
今後も当社は、各地域の各市場のニーズに最適な、ナローバンドからブロードバンドまで含めたデジタル無線ソリューションを提供することで、今後も世界規模で拡大が見込まれるデジタル無線事業の成長を推進します。
2.Tait International社の概要
- 社名
- :
- Tait International Ltd.
- 所在地
- :
- ニュージーランド クライストチャーチ
- 代表者
- :
- CEO Garry Diack
- 設立
- :
- 2018年
- 事業内容
- :
- 業務用無線通信機器、ソフトウェアおよびソリューションの開発・販売
※Tait International社は、Tait社(1962年設立)が行っていた実質的な事業の全部を移管するため、2018年に設立されました。
3.今後の見通し
当社は、2018年10月をめどにTait International社の株式を取得する予定ですが、本件にともなう当社の今期業績予想への影響は軽微であると見込んでいます。
本件に関するお問い合わせ
- 【報道関係窓口】
- 株式会社JVCケンウッド 企業コミュニケーション部 広報・IRグループ
TEL: 045-444-5232 〒221-0022 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番地